FIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選の日本代表招集が濃厚とみられるFW小川航基や、MF佐野航大、そして横浜F・マリノスの二種登録選手だったFW塩貝健人を擁するNECナイメヘン。9月28日のオランダ1部リーグ第7節フェイエノールト戦で、小川とFW上田綺世の日本人対決が実現した裏で、さらなる日本人選手獲得を計画しているという。
ナイメヘンは2023年夏に横浜FCから小川を期限付き移籍により獲得したほか、ファジアーノ岡山から佐野を引き抜き。両選手ともに海外挑戦1年目から主力選手として活躍したこともあり、2024年8月にU19日本代表招集歴のある慶応義塾大学の塩貝を獲得。同選手とは2028年6月までの複数年契約を結んでいる。
塩貝が将来、小川とポジション争いを演じるだけにストライカーとして期待される中、オランダ紙『De Gelderlander』は28日にナイメヘンの補強戦略を特集。2024年夏に塩貝を獲得したことに触れた上で、以下のように綴っている。
「ナイメヘンは小川、佐野、塩貝につづく日本人選手を獲得したいと考えている。ナイメヘン対フェイエノールトでは、サッカー好きの日本人が試合観戦していた。ナイメヘンは日本市場を様々な形で利用したいと考えている。勇気のない者は、何も成し遂げられない」
オランダリーグでは、EU圏外選手の最低年俸が40万ユーロ(約6460万円)に設定されており、20歳未満の場合でも半額の20万ユーロとややコストがかかる。ただ一方で、塩貝の獲得時にはJリーグ新人選手の年俸が上限480万円と定められていた。先日、Jリーグは新人選手の年俸上限額を1200万円まで引き上げ、ABC契約制度を廃止することを決めているが、それでもなおオランダ国内クラブの方が条件面は良い。
佐野や塩貝など、10代のJリーガーや学生を格安年俸で迎え入れているナイメヘン。2024/25シーズン途中や同シーズン終了後に再び日本の移籍市場に目を向けることはあるのだろうか。