鹿島アントラーズ 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズは9月28日に行われた明治安田J1リーグ第32節で、湘南ベルマーレに2-3と敗北。FW鈴木章斗に決勝ゴールを許したが、前半終了間際のプレーでヴィッセル神戸、川崎フロンターレOBから指摘を受けている。

 鹿島は8月11日のJ1第26節ジュビロ磐田戦以降は3分3敗とリーグ戦で白星なし。二種登録選手である17歳FW徳田誉の活躍が目立つ一方で、FW鈴木優磨のパフォーマンス低下が顕著であるほか、25日に行われた天皇杯準々決勝の神戸戦ではMF知念慶が負傷退場していた。

 そんななかで迎えた湘南戦では、DF濃野公人の2ゴールで先行も、前半アディショナルタイムに鈴木にゴールネットを揺らされる。そして65分から2分間で2ゴールを奪われると、ランコ・ポポヴィッチ監督がFWアレクサンダル・チャヴリッチやMFターレス・ブレーネルらを投入も不発。敵地で勝ち点0という結果に終わった。

 インターネット動画配信サービス『DAZN』で30日配信開始の「やべっちスタジアム」では、日本代表OBの大久保嘉人氏が湘南対鹿島を回顧。鈴木のゴールを称えているが、このシーンでは鈴木優磨が自陣センターサークル付近でボールを奪われたところからチャンスが生まれた。

 大久保氏は「湘南は鈴木選手がゴールを決めたことで、逆転への布石となった。鈴木選手はパスが出る前に、ディフェンダーの位置を確認している。ただ、なぜこれだけ(鈴木選手が)ドフリーだったのか分からない」と、ボールを奪われた直後の鹿島守備陣のポジショニングに苦言を呈している。

 鹿島のセンターバックでは、DF関川郁万とDF植田直通がほぼフル稼働という状況。夏の移籍ウィンドウで同ポジションの補強が無かったこともあり、ファン・サポーターからは吉岡宗重フットボールダイレクターの責任を問う声も挙がっている。