9月29日、J3いわてグルージャ盛岡は、同クラブに所属する元日本代表のMF水野晃樹(39)が2024シーズンをもって現役を引退することをクラブの公式ホームページで発表した。
現在39歳の水野は静岡県清水市出身。生まれたころからサッカーが身近な環境で育ってきた。元日本代表の小野伸二氏(2023年引退)の出身校でもある清水商業高等学校(現:清水桜が丘高校)に進学し、心身ともに鍛え、高校を卒業した2004年にジェフユナイテッド千葉へ入団する。
千葉へ入団後早速チャンスメーカーとして頭角を現すと、2005年にはU-20日本代表に選出されワールドユース選手権大会に出場。2007年には当時J1の千葉でJ1リーグ29試合出場9得点の活躍もあり、イビチャ・オシム監督率いる日本代表に選出され、代表では通算4試合に出場した。
2008年には名門のセルティックに移籍。その後は2010年に柏レイソルへの移籍を機に帰国をし、日本に活躍の場を戻す。以降はヴァンフォーレ甲府、ジェフユナイテッド千葉、ベガルタ仙台、サガン鳥栖、ロアッソ熊本、SC相模原、社会人リーグ(関東サッカーリーグ2部)のはやぶさイレブンでのプレーを経て、2023年からいわてグルージャ盛岡に所属した。
21年のキャリアで9クラブを渡り歩いてきた水野だが、これまでのサッカー人生で5度のひざの手術や6度の契約満了を経験するなど”紆余曲折”なサッカー人生を送ってきた。そんな水野はクラブの公式HPで「日々大変で苦労と迷惑ばかりかけてすまん。常にサッカーに集中出来る環境を作ってくれてありがとう」と家族に感謝の思いを綴っている。
水野の引退セレモニーは、11月24日いわて本拠地のいわぎんスタジアムで行われるJ3最終節福島ユナイテッド戦後に実施されるとクラブが発表している。