ホルシュタイン・キール所属FW町野修斗は、自身初となるブンデスリーガの舞台で好調をキープ。29日のブンデスリーガ第5節アイントラハト・フランクフルト戦を前に、キール指揮官が同選手のプレーや役割に言及している。
現在24歳の町野は、湘南ベルマーレ在籍時の2022シーズンにJ1リーグで13ゴールを挙げたほか、カタールW杯ではDF中山雄太(現町田ゼルビア)の負傷に伴い急きょ招集されたが、同大会では出番なし。2023年3月を最後に代表入りから遠ざかっているが、それでも同年夏にキールへ完全移籍すると、海外挑戦1年目から存在感を発揮。ドイツ2部リーグ31試合の出場で5ゴール4アシストと結果を残すと、今季はここまで公式戦ほぼ全試合でスタメン出場し、3ゴールをマーク。9月21日の第4節VfLボーフム戦では後半34分からのプレーだったが、10分後に同点ゴールを挙げている。
ゴール量産が期待される町野だが、キールのマルセル・ラップ監督はゴールを奪う上でロングスローを重要視している模様。ドイツメディア『NDR』が27日に伝えたところによると、指揮官はフランクフルトが26日開催のUEFAヨーロッパリーグで終盤にスローインから2ゴールを奪われた点に着目。会見で以下のように語ったという。
「町野のコンディションは万全だ。(フランクフルト戦でロングスローが効果的かどうかについて、)町野をはじめ何人かロングスローをできる選手がいる。ロングスローは比較的ペナルティエリアへ簡単にボールを放り込める。最近のサッカーでよく見るし、ひとつのオプションとして大事だ」
ロングスローを駆使するクラブと言えば、町田ゼルビアを思い浮かべるファン・サポーターが多いはず。町田はプレー強度の高さやロングフィードなどを武器に、サンフレッチェ広島などとJ1優勝争いを繰り広げているが、ロングスローを重要視するという観点から、町田とキールの共通ポイントを見出すことが可能であると同時に、町野が黒田剛監督のスタイルにフィットする可能性もある。