本間至恩 写真:Getty Images

 ベルギー1部クラブ・ブルッヘは2024年夏、クラブNXT(クラブ・ブルッヘのセカンドチーム)の主力選手だったMF本間至恩を浦和レッズへ完全移籍により放出。以前から同選手を構想外扱いしていたとみられるが、今後も日本人選手の獲得に動く可能性があるという。

 本間は2022年7月に新潟からクラブNXTへ完全移籍。加入1年目の2022/23シーズンに、ベルギー1部リーグプレーオフ最終戦で1ゴール1アシストを挙げ、優勝争いを左右したことからトップチーム定着が期待されていた。

 しかし、2023/24シーズンもトップチームでわずか5試合の出場と出番に恵まれず。ベルギー2部リーグでは23試合のスタメン出場で2ゴール6アシストと結果を残したが、トップチームでの構想外報道が飛ぶなか、7月にJリーグへ復帰している。

 ベルギーメディア『Voetbal』によると、クラブ・ブルッヘが本間の獲得で新潟に50万ユーロ(当時約7000万円)の移籍金を支払ったとのこと。浦和への放出により、移籍金を回収したとみられるだけに、日本では「ベルギーにとって、Jリーグクラブからの選手獲得はノーリスクハイリターン」「Jクラブはベルギーと対等な立場になれていない」という指摘が相次いでいる。

 そんななか、ベルギー紙『De Morgen』で9月27日に掲載されたインタビュー記事によると、クラブ・ブルッヘのディレクター職を務めるデビィ・リゴー氏は「日本と韓国は新興市場だ」と発言。「日本人選手や韓国人選手に興味がある。彼らの移籍金は比較的安い」などと語るなど、Jリーガーの獲得に積極的な姿勢を見せたという。

 日本代表DF谷口彰悟やGK小久保玲央ブライアン(いずれもシント=トロイデンVV)など、この夏も日本人選手の参戦が相次いだベルギー1部リーグ。強豪クラブも先行投資の対象として、日本人選手への魅力を感じているようだ。