アーセナル所属DF冨安健洋は、怪我により今季開幕からプレミアリーグ全試合でメンバー外。ミケル・アルテタ監督が復帰の可能性に言及したとはいえ、10月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選でも日本代表に招集されないことが濃厚。川崎フロンターレ所属のパリ五輪U23日本代表DF高井幸大に再びチャンスが巡って来るかもしれない。
冨安は2024年夏のプレシーズン期間中に膝を負傷。リハビリや別メニュー調整が続くなか、9月の最終予選では代表選外となっていた。ただアルテタ監督は27日、プレミアリーグ第6節レスター・シティ戦を前に「冨安は部分的なトレーニングをしている」と復帰に向けて前進している現状を説明している。
一方、日本サッカー協会(JFA)は10月3日にサウジアラビア戦、オーストラリア戦に向けての代表メンバー発表を実施予定。2024年3月の2次予選・北朝鮮戦にむけたメンバー発表会見の際、森保監督は負傷明けの冨安について「まだプレーしていない、試合に出場していないことが招集外の大きな理由」などと、怪我再発の可能性を考慮していただけに、今回の代表戦でも同選手の選外はほぼ確実とみられる。
DF伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)、DF中山雄太(町田ゼルビア)も怪我で欠くなど、守備陣に不安を抱えている日本代表。センターバックを主戦場とする冨安の代役には、9月の中国戦でA代表デビューを飾った高井を最有力候補として推す声が多い。
また海外組では、DF町田浩樹(ユニオンSG)とともにベルギー1部リーグ屈指のセンターバックとして活躍しているDF渡辺剛(KAAヘント)が有力視されているほか、DF瀬古歩夢(グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ)も候補のひとりとして考えられる。森保監督が9月の最終予選でも3バックシステムを採用したという点も、冨安の代役を決める上で大きなポイントとなりそうだ。