日本サッカー協会 写真:Getty Images

 10月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で、サウジアラビア代表やオーストラリア代表と対戦する日本代表。キャプテンのMF遠藤航(リバプール)がすでに「W杯優勝」を目標に掲げているが、メンバー発表を前にスポンサーから日本サッカー協会(JFA)Jリーグなどに対して注文が寄せられている。

 2022年のカタールW杯で強豪ドイツ、スペインを下した森保ジャパン。翌2023年9月の国際親善試合でもドイツを下すなど、欧州方面での評価が上昇。9月の最終予選で中国代表、バーレーン代表相手にいずれも5得点以上で勝利すると、同月19日発表予定のFIFAランキングでアメリカ代表やメキシコ代表を抜いて16位に浮上している。

 MF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF伊東純也(スタッド・ランス)といったタレントを擁する日本代表の現状に対する満足の声も挙がっているが、ホテル業界大手『アパグループ』の社長兼最高経営責任者(CEO)を務める元谷一志氏は、W杯優勝にむけてやるべきことがあるという意見を持っている。

 インターネット動画配信サービス『DAZN』の公式YouTubeチャンネルで9月27日に公開された日本代表OB小野伸二氏との対談で、元谷氏は「W杯で日本が優勝するというイメージが、皆さんなかなか繋がらないですよね。皆さんは夢物語じゃないかとか言うんですけど…」と投げかけると、「夢物語で終わっているうちは、W杯で優勝する気がないなと思っている」と真剣な表情で語る。

 つづけて「(W杯優勝を)実現するために、今何をすべきか逆算してほしい」とJFAに対して訴えると、「アウェイ遠征をもっと増やす、(メンバー選考で)Jリーグが一枚岩になって人数制限をしないで選手を送り出す、南米選手権を辞退しない」と具体案も提示。

 「(代表チームの)強化に繋がって、そのためにできることがもっとあるんじゃないかと思う」と、いちスポンサーとしての日本代表に対する強い思いも前面に押し出した。