ヴィッセル神戸や鹿島アントラーズなど、Jリーグクラブは9月下旬に2025年のDAZN年間視聴パス販売を案内。以前から月額料金の値上げ、広告・CMの多さ、同時視聴制限などを巡り批判や苦情が相次いでいただけに、年間視聴パスの再値上げも議論の対象に。一部からはDAZNの企業努力を認める声も挙がっている。
2017年からJリーグ全試合を生中継しているほか、FIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選における日本代表戦のアウェイゲームを独占配信しているDAZN。Jクラブのファン・サポーター等を対象に、2018年から年間視聴パスを販売しているが、2022年2月の価格改定時に19,250円から27,000円へと値上げされている。
そして2025年度の年間視聴パスは、前年から3,000円の値上げに。くわえて、前年まで行われていた購入者全員(Jリーグオンラインストアは除く)を対象とした1か月無料コードのプレゼントキャンペーンが無い。
サービス開始の2018年から7年間で10,000円近く値上がりしているだけに、ネット上では「高すぎる」「サービスは悪化しているのに…」「ここ数年で不誠実な対応が増えたことには納得していない」といった不満が湧き起こっている。
ただ一方で、サンフレッチェ広島やプロ野球複数球団の元スタッフである安田良平氏は、値上げの背景に円・ポンド為替の変化があると指摘。「DAZN本社があるイギリス・ポンドで見ると、DAZNは頑張っている。むしろ、円安の影響がここまで大きいのかと再認識」と同社を擁護している。
先日には、セリエA第5節のモンツァ対ボローニャ、ローマ対ウディネーゼ、ヴェネツィア対ジェノアが急きょ配信中止となってことにより、契約者等から苦情が寄せられているDAZN。年間視聴パスを巡っても、周囲から厳しい目を向けられている。