プレミアリーグは、2025年の夏の移籍ウィンドウをシーズン開幕前に閉じる方針を固めた。これにより、移籍市場がシーズン開始後も続くことでチームの準備に悪影響を与える問題に終止符が打たれることを目指している。2025/26シーズンは2025年8月16日に開幕予定で、移籍ウィンドウはその前日の8月15日(金)に閉鎖される見通しだ。
この動きはプレミアリーグのほか、欧州の5大リーグに所属するクラブ幹部からも広く支持を受けている。シーズンが始まった後に選手の移籍が続くと、チームの戦略や計画が大きく揺らぎ、特に小規模なクラブが主力選手を失う事態が深刻化するためだ。
欧州クラブ協会(ECA)は、イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランスのクラブを代表しており、シーズン開始後の移籍取引を停止するための取り組みを進めている。
これまでプレミアリーグのクラブはシーズン開始後も8月30日まで選手を売買することが可能で、この遅い移籍期間が監督たちにとって大きなストレスとなっていた。シーズンの準備が整わないまま、移籍市場での動向が不確定な状況は、クラブのパフォーマンスにも悪影響を与えると指摘されてきた。
この決定は、他の欧州リーグにも波及すると見られているが、今夏に統一することは実現しなかった。ラ・リーガのバルセロナは、財政問題により移籍ウィンドウの延長を求め、これにより他のリーグと足並みを揃えることができなかったようだ。バルセロナはFWダニ・オルモを登録するために必要な資金を選手売却で調達する必要があり、シーズン開始後も取引を継続していた。
2025年には欧州の主要リーグ全体での移籍ウィンドウの統一が実現する可能性があり、これによりクラブのシーズン準備がより円滑に進むことが期待されている。