貯蓄が多い人には共通点がある。それは年収の多寡によるものではないと、元銀行員の杉山諒典氏は話す。年収が低い人でも、貯蓄が多い人はいるそうだ。そこで今回は、年収が低くても貯蓄が多い人の特徴や共通点を聞いてみた。

貯蓄が多い人の特徴1:固定費を節約できている

貯蓄が多い人は、毎月もしくは毎年一定料金がかかる通信費や保険料、税金などの固定費を見直すことで確実に一定金額の費用を節約している。

同じ内容の契約だったとしても料金が異なる場合があるため、比較をして安い固定費になるものを選べば、それだけで節約ができる。浮いたお金を貯蓄に回すことで、年収が低くても貯蓄ができることだ。

貯蓄が多い人の特徴2:先取り貯金をしている

これはパーキンソンの法則からも説明できる。パーキンソンの法則とは「人は時間やお金といったあらゆる資源を、あればあるだけ使ってしまう」というものだ。

貯蓄ができない人は口座にお金があると、「使っても大丈夫」という心理が働き使ってしまう。そこで、あらかじめ貯金を先にして、余ったお金を使う考え方を貯蓄が多い人は持っている。

先取り貯金の方法は、「貯蓄用に別の金融機関で口座を開設する」「定期積立口座を開設して毎月積み立てる」というものが典型的だ。

それ以外にも、貯蓄型の保険や投資信託なども先取り貯金に似ている。貯蓄が多い人は自然に先取り貯金をすることで、パーキンソンの法則に当てはまらないようにしているのだ。

貯蓄が多い人の特徴3:支出のコントロールができる

貯蓄が多い人は、毎月どれだけ支出があるのかを把握し、決められた費用から逸脱しないようにしている。逆に、貯蓄ができない人は支出がいくらなのか把握していないことが多く、パーキンソンの法則で触れたように口座にあるだけお金を使ってしまうケースが多い。

具体的には、レシートを残して家計簿をつける、あらかじめ何に使うお金なのかを区別して管理するといったことをしているのが貯蓄の多い人だ。

お金を大切に使って無駄遣いを控えよう!

年収が低くても貯蓄が多い人は、お金を大切に使い、無駄遣いがないような工夫をしている。物価上昇や電気料金の高騰など、家計をひっ迫させることが多い昨今だが、貯蓄が多い人の特徴を参考にして貯蓄を増やしてみてほしい。

文・杉山 諒典
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融ライター。立命館大学卒業後、金融機関勤務を経てFP資格を取得。保険やローンなどの金融業務にも携わる。金融機関を退職後、現在は各種相談業務や執筆活動などを行っている。得意領域は不動産、保険、ローン。

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