海外に行く際の入国審査時の態度によって、その国に対する評価がマイナスからスタートすることは少なくない。シカゴ大学に勤務時、当初はビザで入国していたが、オヘア空港での入国審査の際、別室に連れていかれたことがある。

入国審査場で理由も告げずに、こちらに来いと言うだけだった。数十分そこで留め置きされ、突然にOKと言われたことがある。何の説明もなく、留め置かれた末に、追い出すかのように行っていいと言われてムッとした。シカゴに住んでいたので、ムッとしても自宅に戻るしかなかったが、学会出張時だったら、そこで取りやめて帰国していたくらいの評価マイナス100点の悪印象だ。

入国時や領事館での印象は決定的にその国の評価につながる。外国人の日本入国時には、プラス評価の対応がされていると信じたいものだ。

MicroStockHub/iStock

編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2024年5月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

【関連記事】
「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
大人の発達障害検査をしに行った時の話
反原発国はオーストリアに続け?
SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
強迫的に縁起をかついではいませんか?