パリ国立オペラ座バレエ、”くるみ割り人形”ヌレエフ。イネス&ポール。

11月にプルミエール・ダンスーズに任命(今年は、プルミエ・ダンスールはコンクール昇進でなく任命という形になった)されたばかりの、正式にはまだスジェ。体つき、特に腕がミリアムに通じるものがあって、好みのダンサーちゃん。今回のクララが、多分初めての主役抜擢。

フィジックはクララにピッタリ。登場シーン、かわい~。元々儚げなというかちょっと悲しげな表情なので、もう少し笑顔が多い方がいいかな。踊るの必死で、多分そこまで意識がいかないのでしょう。

最後のパドドゥは、ちょっと息切れ。そつなくこなしてるけれど、求心力というか存在感が足りず、踊りに余裕がない。とはいえ、スジェの子と考えれば十分満足。これから技術はもちろん演技力やオーラもどんどんついていくことでしょう。せっかくもっている美しい腕、ミリアムみたいな表現ができるようになってほしいな。今後を楽しみに♪

こちらも初役のポールも、そつない優等生的踊り。もちょっとできるでしょう?と思わなくもない。手首ひらひら衣装なので、あの素晴らしい手首から指先が半分近く隠れるのがもったいない。面白みない役とはいえ、かつてこの役に人間味を通わせたジョゼやマニュに思いを馳せる。