■レールガン開発では中国が一歩リードか

 NASAと米海軍も以前、電磁宇宙発射システムと極超音速機の開発を試みていた。

 1990年代、NASAは49フィートのミニテストラインを建設しようとしたが、技術的な困難と資金不足により、約32フィートまでしか完成させることができなかった。

 この野心的なプロジェクトは最終的に中止され、軍当局は代わりに低速電磁カタパルト技術の開発にリソースを投入した。

 米海軍はこの技術を最新鋭空母「ジェラルド・R・フォード」に導入したが、この電磁カタパルトシステムの故障率が高いことを公に認めている。

【中国】電磁レールガンを使用し脅威のスピードで宇宙飛行士を宇宙に“撃ち込む”計画

(画像=画像は「Pixabay」より,『TOCANA』より 引用)
 現在、アメリカは再び原点に立ち返り、レールガンと極超音速ミサイルの開発に取り組んでいる。

 しかしブランクのあるアメリカよりも中国は電磁レールガンの研究で躍進を続けており、高性能電源、精密制御技術、強い電磁干渉に耐えられる電子機器の開発などで一歩先をリードしているともいわれている。

 レールガンで宇宙飛行士を宇宙へ向けて“撃ち込む”日は近いのか。そして米中のレールガン開発競争がどのような展開を見せるのか長い目で気にかけておきたい。

参考:「IFL Science」、「Daily Mail」ほか

文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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