広島に原爆が投下される前から日本の降伏は秒読みの段階に入っており、当時の鈴木内閣は中立条約を締結していたソ連の仲裁による連合国との終戦を構想していました。

しかし、長崎に二つ目の原爆投下があった8月9日にソ連が対日戦線布告を発表したことで、矢が尽きた大日本帝国は昭和天皇による「聖断」によってポツダム宣言受諾を決めました。

犠牲者の数で日本が終戦が決まるのであれば、東京大空襲の時点で日本は降伏したはずです。

しかし、終戦日前日に徹底抗戦を望む陸軍強硬派がクーデターを決行し、皇居を占拠しようとしました。この歴史を知っていれば、原爆が戦争を終わらせたで簡単に済ますことはできないはずです。

民間人、政治家問わず、米国民の原爆投下をめぐる歴史認識はあまりにも一国主義的で、日本がどのような過程を経て降伏したのかが理解されていません。

上川外相は米国の歴史認識自体を批判するべきでは無かったのでしょうか?

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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