日本を訪れる外国人観光客の数は年々増加傾向にあり、2019年の訪日外国人観光客数が3,188万人を突破しました。

国別でみても多くの国で年々観光客数が増加しており、その一つがポルトガルです。

訪日ポルトガル人観光客の数は過去5年間で1.7倍に、2015年と2019年には前年比20%以上の伸び率を記録しています。

本記事ではポルトガルの基本情報に触れながら、訪日ポルトガル人観光客のインバウンドデータについて解説します。

目次
ポルトガルの基本情報
 ▶︎ポルトガルの経済レベルはどれくらい?
 ▶︎ポルトガルと日本の関係
ポルトガル市場の訪日旅行(インバウンド)データ
 ▶︎訪日ポルトガル人観光客数は過去5年間でどれくらい増えている?
 ▶︎訪日ポルトガル人観光客は何月に日本にやってくる?
 ▶︎訪日ポルトガル人観光客の情報収集スタイル
春から夏にかけて伸びる、訪日ポルトガル人観光客市場の獲得へ

ポルトガルの基本情報

ポルトガルはヨーロッパの最西端であるイベリア半島南西部に位置し、スペインと国境を接している国です。

首都はリスボンで、人口約1,081万人です。人口のほとんどがカトリック教徒です。

公用語はポルトガル語で、1999年からユーロを導入し、2002年から国内にユーロが流通するようになりました。

ポルトガル繁栄の歴史は15世紀半ばから17世紀半ば頃の大航海時代にまでさかのぼります。

当時、ポルトガルは世界の国々との貿易で繁栄し、首都のリスボンには現在でも大航海時代に作られた豪華な装飾がなされた建物が残されています。

ポルトガルの経済レベルはどれくらい?

IMFの統計によると、2019年度のポルトガルのGDPは2,377億米ドルで、一人当たりのGDPは23,132米ドルです。

同発表による日本における2019年のGDPは5兆799億米ドル、一人当たりのGDPは40,256ドルであったことと比較すると、ポルトガルは、GDPの総額、一人当たりのGDPともに日本を下回っていることがわかります。

ポルトガルと日本の関係

ポルトガルと日本は大航海時代からつながりを持っています。

1543年にポルトガル人を乗せた中国船が種子島に漂着し、鉄砲の技術を日本に伝えたことが交流の始まりであるといわれています。

現在においても、ポルトガルのコスプレ協会が「コスプレ・アート・フェスティバル」を開催しています。

イベントでは日本のコスプレに関する催し物のほかに、かんざし、折り紙、浴衣といった日本独自の文化に直接触れる機会が設けられていることが特徴です。

日本のカルチャ―に興味があるポルトガル人にとって、日本の文化に触れる貴重な機会となっています。

ポルトガル市場の訪日旅行(インバウンド)データ

インバウンドにおいてポルトガル市場にアプローチするためには、ポルトガルの基本情報だけでなく、インバウンドに関するさまざまなデータについても知っておく必要があります。

ここからは、年間観光客数の推移、月別観光客数、情報収集手段の3つの側面から解説します。

訪日ポルトガル人観光客数は過去5年間でどれくらい増えている?

ポルトガルからの訪日観光客数は過去5年間で年々増加しています。

2015年には18,666人であった訪日ポルトガル人観光客の数は、2019年には32,349人となり、約1.7倍に増加しました。
 

訪日ラボ
▲[訪日ポルトガル人観光客数推移(2015年-2019年):JNTOの資料をもとに訪日ラボ編集部が作成](写真=訪日ラボより引用)

また、伸び率が大きいことも訪日ポルトガル人観光客市場の特徴です。

過去5年間の平均伸び率は18%であり、特に2015年と2019年には前年と比較してそれぞれ29.3%、22.0%と大きく増加しています。

訪日目的には観光のみならず出張などさまざまな目的がありますが、日本旅行業協会の「数字が語る旅行業 2020」によると、2019年訪日した32,349人のポルトガル人のうち、89.7%が観光目的で訪日していることが分かっています。

このことから、ポルトガル人の多くが観光目的で入国しているといえます。

訪日ポルトガル人観光客は何月に日本にやってくる?

2015年から2019年の月別の訪日ポルトガル人観光客の推移をみてみると、訪日のピークは4月、8月と10月であることがわかります。

2019年の1年間で訪日ポルトガル人観光客かがもっとも訪れたのは4月の3,527人、次いで10月の3,389人、8月の3,312人となっています。
 

訪日ラボ
▲[月別訪日ポルトガル人観光客数推移(2015年-2019年):JNTOの資料をもとに訪日ラボ編集部が作成](写真=訪日ラボより引用)

4月に訪日ポルトガル人観光客がもっとも増える背景としては、ポルトガルではクリスマスの次に大きなイベントである「イースター(復活祭)」があることがあげられます。

イースターホリデーを利用し、旅行に出かけるポルトガル人が多いようです。

また8月は夏のバカンスシーズンであるため、長期休暇をとって海外旅行に行くポルトガル人も少なくありません。

10月はポルトガルでは長期休暇がなく、日本に訪れる観光客数が増加する理由を正確に突き止めることは難しいものの、日本の秋の風物詩「紅葉狩り」を楽しみに訪日するのではないかと推察されます。

訪日ポルトガル人観光客の情報収集スタイル

ポルトガルでは多くの人が旅行に関する情報をSNSで収集しています。

We are socialが発表したDigital2020によると、2020年1月時点でポルトガルのSNSのユーザー数は約700万人であるとわかりました。

普及率は69%にも上り、これからさらにユーザーが増えていくと予想されます。

またポルトガルでよく使われているSNSは、一位がYouTubeの93%、次いでFacebookが86%となっています。

日本で人気のSNSであるInstagramは68%、Twitterは38%とランキングでは5位以降となっています。

このランキングから、より幅広い世代のポルトガル人へアプローチするには、YouTubeやFacebookを活用したほうが効果的であると考えられます。
 

訪日ラボ
▲[ポルトガルにおけるSNS利用率ランキングの推移]:Digital2020より(写真=訪日ラボより引用)

春から夏にかけて伸びる、訪日ポルトガル人観光客市場の獲得へ

ヨーロッパの最西端に位置するポルトガルは、大航海時代から日本とつながりのある国です。

現在になっても多くの訪日ポルトガル人観光客が日本を訪れており、その数は過去5年間毎年増加し続けています。

ポルトガル人は、長期休暇がある春から夏にかけて多く日本を訪れることが分かっており、その時期の旅行をアプローチすることが有効です。

またソーシャルメディアで情報収集していることから、ソーシャルメディアでの訴求効果も高いことが予想されています。

ポルトガルで人気のSNSとしてはYouTubeやFacebookなどがあげられます。

これらのSNSを活用してポルトガル人に向けて情報を発信することが、アフターコロナの訪日ポルトガル人観光客の集客につながるでしょう。

文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ

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