クレジットカードの支払いには一括払いのほか、分割払いやリボ払い(リボルビング払い)などがある。リボ払いは手数料がかかり、支払いが大変になるという声もよく聞かれる。このリボ払いをお得に使う方法があるのを知っているだろうか。

リボ払いと分割払いの違いのおさらい

リボ払い(リボルビング払い)とは、クレジット利用したものを設定された一定の金額で毎月支払うこと。リボ払いしたクレジット利用分は、支払いが済んでいない金額として加算され、あらかじめ設定された一定額が毎月支払われることでその残高が減っていく。

例えば5万円の商品A、3万円の商品B、4万円の商品Cをリボ払いした場合、支払残高は合計金額12万円となるが、毎月3万円を支払う設定にしていたら4回の支払いで完済となる。ただし、リボ手数料(利息)が返済額に上乗せされるので実際の支払額は12万円以上になる。

なお、リボ払い手数料は初回の支払いから上乗せされるケースもあれば、2回目の支払いから上乗せされるケースもありカード発行会社により異なる。

あらかじめ支払い回数が決まっている分割払いと違うのは、支払残高がなくなるまで、その支払いが続くということだ。

リボ払いでは「定額方式」「残高スライド方式」の2つがある

リボ払いには「定額方式」と「残高スライド方式」があり、定額方式は毎月決まった支払金額+手数料を支払い、残高スライド方式は支払残高の金額によって月々の支払額が増減する。

残高スライド方式では、例えば支払残高が10万円未満なら月々のリボ支払額が1万円、10~20万円未満ならリボ支払い額が2万円、20万円以上なら10万円ごとにリボ支払い額が1万円プラスされるという設定ができる。

支払残高に応じて支払額がスライドするから、残高スライド方式と呼ばれるわけだ。

リボ払いのメリットとデメリット

リボ払いでは毎月の家計の管理がしやすいというメリットがある。分割払いとの違いは、毎月のように分割払いの購入があると、分割払いが重複する月は支払額が大きくなるが、リボ払いの支払額は一定かそう大きく変わらないという点だ。

しかし、毎月のようにリボ払いの購入があるケースでは、毎月の支払額は変わらないため、支払残高がなかなか減らずに毎月返済し続けるという状況に陥りやすい。

そうなると一向にリボ払いの支払残高は減らず、毎月の手数料ばかりがかさんでいく。

リボ払いは本当に“怖い”のか?

リボ払いは支払いが大変になるという声はそういうところからきているわけだが、要は使い方の問題なので、毎月のようにリボ払いを利用するのではなく、大きな出費のときだけ使い、お金に余裕のあるときには繰り上げ返済をすればいい。

リボ払いの金利(年利)は15%というところが多く、毎月の手数料はその15%を12で割ったものに利用残高をかけたものになる。例えば5万円の利用残高があるなら手数料は15%÷12×5万円=625円となり、毎月の支払額に上乗せされる。

利用残高が減るほど手数料も安くなっていくので、毎月の支払額を無理のない範囲で高く設定するか、繰り上げ返済することで、なるべく利用残高を減らすように心がけたい。

リボ払いで得する方法とは

カード発行会社がリボ払いを勧めてくるのは手数料を考えてのことだが、リボ払いの手数料をなるべく避けてメリットだけを得る方法がいくつかある。

リボ払いに適用されるキャンペーンを利用する

カード発行会社の中にはリボ払いを勧めるためのポイントキャンペーンを行うところがある。

例えばリボ手数料が1回でも支払われればキャンペーンが適用されるという条件なら、手数料を1回支払った後で残額を繰り上げ返済すれば、その後の手数料を支払うことなく、手数料以上のメリットを得られる。

リボ払いでカード年会費を安くする

カード発行会社によっては自動リボ払い(クレジット1回払い利用分が自動的にリボ払いになる仕組み)を利用するとカード年会費が安くなるところがある。

例えば三井住友カードでは自動リボ払いサービス「マイ・ぺイすリボ」に申し込み、一度でもその利用があれば翌年度の年会費が無料または半額になる。その場合はリボ払いの毎月の支払額を最大まで上げておき、1回で全額を支払ってしまえばリボ払い手数料はかからない。(※2021年2月支払い分よりリボ払い手数料の支払いが必須となる)

三菱UFJニコスでも同様の年会費優遇サービスがあるが、こちらはリボ払い手数料を1回は支払う必要があるので、その支払い後に繰り上げ返済するか、毎月の支払額を最大まで上げるといいだろう。

リボ払い専用カードの特典を利用する

カード発行会社によってはリボ払い専用カードを発行しているところもあり、多くの場合にはポイント還元率が高いのでこれを利用するのも手だ。

この種のカードのうち、リボ払いの初回支払時の手数料が無料で、さらに毎月の支払額を設定できるタイプであれば、毎月の支払い額を最大に上げておくことで実質的に常時1回払いとなり、リボ払い手数料が一切かかることはない。

例えばリボ払い専用カードとしては年会費無料で作れ、国際カードブランドはMasterCard、VISA、JCBから選べるP-one Wizがある。

ポイント還元率は1.5%(うち1%分は利用金額からの値引きの形)と、他のカードと比較してかなり高い還元率の設定となっているので、常時1回払いになるよう設定しておけば、高還元のメリットだけを得られるわけだ。

マネーリテラシーが高い人はリボ払いで得をする

リボ払いは決して怖いものではなく工夫次第でお得なことすらある。「リボ払いを利用する人=マネーリテラシーの低い人」ではなく、マネーリテラシーの低い人がリボ払いで損をし、マネーリテラシーの高い人がリボ払いで得をするということだ。

執筆・モリソウイチロウ

「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカード分野では専門サイトでの執筆経験もあり。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。  

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