トヨタは、“クルマの価値”を高める取り組みの一環として、カスタマーがすでに乗っているクルマを技術革新に合わせてタイムリーに「進化」させる「アップグレード」サービスを6月22日より開始した。第一弾としてKINTO Unlimited専用グレード、プリウス Uグレードが対象となる。

▲プリウス Uグレードを対象に「アップグレード」サービスの受付を開始
「KINTO Unlimited」は、トヨタとKINTOが展開するカーライフにかかる諸費用を月額利用料に一括して含めたサブスクリプションサービス「KINTO ONE」に、2つの付加価値「進化=アップグレード」と「見守り=コテクティッド」を加えた新たなサブスクリプションサービスだ。
これまでもトヨタは、KINTO FACTORYを通じて、サブスクリプションサービスを利用して購入した車に向けて、新車購入時に未装着だった装備の後付けなどを提供してきたが、今回のアップグレードサービスでは、これまで選択することができなかった安全・安心装備や機能の後付けを新たに可能とした。

▲従来の車の買い替えと、アップグレードによるクルマの進化のイメージ
具体的には、「アップグレードレディ設計」を実装した車両を対象にすることで、高度運転支援技術「トヨタチームメイト」の機能「アドバンストパーク」などが含まれる。
「アップグレードレディ設計」は、車両開発の段階から、アップグレードに必要な施工作業を想定し、大幅に時間短縮できる構造をあらかじめ織り込んで設計することで、将来登場する装備や機能を後付可能とするものだ。

▲アップグレードレディ設計を施した新型プリウスへの施工作業イメージ
新型プリウスでは、これまでZグレードでのみ「トヨタチームメイト[アドバンストパーク](リモート機能付)」が標準装備されており、この装備はG・Uグレードでは選べなかった。
今回のサービス実装により、「KINTO Unlimited」の第一弾として登場した専用グレードUグレードに同装備をメーカーオプションとして新たに設定すると同時に、装備されていない車についてもアップグレードを可能にし、タイムリーな「進化」を実現した。
新型プリウスUグレードでは他にも、ブラインドスポットモニター、パノラミックビューモニター、パーキングサポートブレーキ(後方歩行者検知)、ステアリングヒーターなど7種類のアイテムも、KINTO Unlimited契約時に選択していなくてもアップグレードメニューとして個別で後付けすることが可能となった。

▲トヨタチームメイト[アドバンストパーク(リモート機能付)]
アップグレードの申込みは専用のアプリを通じて受け付け、販売店の店舗などで施工を行う。カスタマーの支払い方法は、「一括」か「U グレードの月額利用料への月々の加算」のいずれかを選ぶことが可能だ。

▲アップグレードアイテムメニュー一覧(6月22日時点)
アップグレードアイテムは、今後もカスタマーの要望に応えるべく、ディスプレイオーディオの大型化、シートヒーター、シートベンチレーション、合皮シート等アップグレードメニューの拡大を検討していくとしている。
提供元・CAR and DRIVER
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