マーケットの拡大

マセラティへの想いは人それぞれあると思うが、グレカーレはいつのタイミングでも満足感があり、所有欲を満たしてくれたマセラティとは違い、新しいマセラティの世界観を持ったモデルという印象だ。

ステランティスの戦略は不明だが、グレカーレはラグジュアリーでライバル不要、不在のブランドでありながら、プレミアムブランドの領域にも手を広げた印象がある。そこは自分だけの一台に仕上げることができるマセラティらしさがあり、ポルシェ・マカンやレンジローバースポーツなどはやはり隔絶したものがあると感じる。

新たなユーザー層にもゴージャスをアピールするマセラティ・グレカーレ【試乗記】
(画像=『AUTO PROVE』より引用)
新たなユーザー層にもゴージャスをアピールするマセラティ・グレカーレ【試乗記】
(画像=『AUTO PROVE』より引用)
新たなユーザー層にもゴージャスをアピールするマセラティ・グレカーレ【試乗記】
(画像=『AUTO PROVE』より引用)

アルファロメオをプレミアムモデルとして再構築するという話も5、6年前にはあったものの、COVID-19のパンデミックにより戦略は大きく変わってきているように思える。

マセラティの新たなマーケット獲得に向け、具体的には中国になるが、グレカーレのEVモデル「フォルゴーレ」も2023年の上海モーターショーで公開された。これでグレカーレのラインアップは「GT」「モデナ」「トロフェオ」そして「フォルゴーレ」と揃った。

中国、北米に向けたグレカーレのラインアップはレヴァンテの弟分に位置付けられるSUVだが、これまでのユーザーとは異なるターゲットに狙いを定めているモデルなのだ。

新たなユーザー層にもゴージャスをアピールするマセラティ・グレカーレ【試乗記】
(画像=筆者・高橋アキラとFMヨコハマ「THE MOTOR WEEKLY」DJの山下麗奈さん、『AUTO PROVE』より引用)

車両本体価格(税込)

マセラティ グレカーレ GT:922万円

提供・AUTO PROVE

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