小さな村の住民を恐怖に陥れた男がいる。エイドリアン・ポール・ステアーズ、59歳。15年間、村への出入りを禁止された。男は何をしたのだろうか。

イギリス発!隣人を恐怖に陥れた男、15年間の出禁

ステアーズは長きにわたり、境界線をめぐって住民ともめていた。昨年はチェ―ンソーで記念樹を切り倒したが、長年にわたり数本の木を切り倒したという。

想像してみれば分かるだろう。カッとなったらチェーンソーをもって木を切り倒すような男が隣人だったら…。あなたはどう感じるだろうか。日々不安と恐怖で押しつぶされそうになるのではないだろうか。

被害者には80代の年金生活者もいたという。
「不安・恐怖・絶望」を隣人に与え続けてきたステアーズには6週間の実刑判決(18ヵ月の執行猶予)が言い渡された。
また15年間の間、村への出入りも禁止された。被害者と一切接触しないようにする接近禁止令も言い渡されたのである。
ステアーズは判決公判の前に法廷から逃亡し、2週間の追加実刑判決が下されている。この判決に被害者らはどんなにほっとしたことだろうか。しかし、被害者が受けてきた心的負担は測り知れない。

日本でも多い隣人トラブル

日本でも隣人トラブルは多い。この事件のように、境界線争い、生活音や騒音など音によるトラブル、ごみ問題や悪臭などのトラブル、ペット関連のトラブル、挨拶などコミュニケーション面の問題。

ちょっとしたことから大きなトラブルへと発展する例もあるだろう。

隣人トラブルで犯罪になるケースも?

隣人トラブルといっても、ちょっとした言い争いレベルでは当然犯罪にはならない。しかし行き過ぎると犯罪になる。二つほど例を挙げてみよう。

1:隣人トラブルからしつこい無言電話がかかってくるようになった
被害者は無言電話の恐怖によりPTSDを発症した。これは傷害罪が成立する可能性がある。また脅しなどがあった場合は脅迫罪に問われる可能性もある。

2:あることないこと噂を流された
噂話により著しく名誉を傷つけられた場合は名誉棄損罪が成立する可能性がある。ケースによっては侮辱罪が成立する可能性もある。

できるなら避けたい隣人トラブルの対処法

隣人とトラブルになると、日々の生活が重苦しいものになる。新しい住居を探す場合などは、周辺環境の確認も必須だろう。一戸建てなどは実際に住んでいる人に聞いてみるのもいいかもしれない。

できれば避けたい隣人トラブルだが、もし被害にあった場合は躊躇せずに警察や自治体などに相談してみよう。

文・しらいはるか(AFP)

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