エバンジェリストに必要なスキル
エバンジェリストはIT関連の技術やトレンド、自社の製品・ブランドイメージなどを深く理解し、それをわかりやすく伝える仕事です。そのためには、次のようなスキルが必要です。
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広くアンテナを張る力
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深く学び続ける力
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わかりやすく伝える話力
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見やすい資料を作る力
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相手の課題やニーズを捉えるヒアリング力 など
企業がエバンジェリストを起用するメリット
企業がエバンジェリストを起用すると何が起こるのか、社内向けと社外向け、それぞれで得られるメリットを紹介します。
社内へのメリット
エバンジェリストを設置し、インナーマーケティングをすることで、自社の製品やブランドに対する従業員の理解度を深められます。
たとえば営業職なら、自社の強みについて理解している人の方が、そうでない人よりも成績が良くなるはずです。企画・開発なら自社のビジョンに沿った製品を開発できるように、サポート部門ならより丁寧な対応ができるようになるでしょう。
このように、従業員の自社への理解度を深めることで、各職種の業務品質を高められるのです。
社外へのメリット
エバンジェリストを設置することには、見込み客の獲得や育成、ブランドイメージの向上などさまざまなメリットがあります。
先述の通り、エバンジェリストを設置しインナーマーケティングをすることで、従業員の考え方や行動は変わってきます。従業員が変われば、彼らと接する顧客からの印象も変わるでしょう。
社外向けのプレゼンテーションや個別デモンストレーションには、より直接的な効果があります。
エバンジェリストを設置することで、単に営業や広報を強化するよりも、ずっと高い成果が得られるでしょう。
企業がエバンジェリストを起用する際の注意点
エバンジェリストは一人ひとりの持ち味が大きく異なり、業務範囲も広いです。自社に合った人材を起用できないと、期待していた成果は得られないでしょう。
企業がエバンジェリストを起用する際の注意点を3つ紹介します。
目的を明確にする
エバンジェリストを起用する前に、その目的を明確にしましょう。インナーマーケティングが目的なのか、社外向けのマーケティングやブランディングなのかで、起用すべき人材も変わってきます。目的によっては、エバンジェリストよりも営業部門やサポート部門を強化した方がいいかもしれません。
営業とエバンジェリストを混同しない
エバンジェリストを営業と混同してはいけません。どちらも最終目的は「新規顧客の獲得」かもしれませんが、エバンジェリストは直接営業するのではなく、その前段階として製品の必要性を説くのが仕事です。
営業と混同してアポ取りやクロージングなどを任せてしまうと、エバンジェリスト本来の業務にあてるリソースがなくなってしまいます。
エバンジェリスト一人ひとりの強みを理解する
エバンジェリストは一人ひとりの強みが大きく異なる職種です。社内外どちらへの啓蒙を重視するのか、マーケティングやブランディングなどの目的を踏まえ、それに合った人材を起用しましょう。
エバンジェリストが最大限の力を発揮できるよう、その人材の強みややり方を理解し、ある程度の裁量を持たせることも大切です。