2020年に高級時計から火がついたカラー文字盤ブーム。近年はシンプルなデザインのものよりもダイバーズウオッチやクロノグラフなど、どちらかというと男臭いデザインの腕時計にあえてビビッドなカラーを採用する傾向が強いように感じる。恐らくは見た目の個性を端的に表現しやすいという点も背景にあるのかもしれない。

そして、男臭いデザインと言えば、その筆頭に上がるのが軍用時計風デザインである。ここではかつて軍用パイロットウオッチをモチーフにブルー系カラーを文字盤に採用した派手すぎず適度にファッションの差し色にも使える3種類の時計をピックアップしてみた。

【ハミルトン|カーキ パイロット パイオニア メカ】

【39mm以下でチョイス!】 ブルーをあしらった復刻系の軍用航空時計タイプ3選
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

Ref.H76419941。SS(36×33mmサイズ)。10気圧防水。手巻き(Cal.H-50)。11万3300円

1970年代に英国空軍のために製造された“W10”のスタイルをそのままに、現代的なスペックで現代に蘇らせた“カーキ パイロット パイオニア メカ”。このモデルは、文字盤にブルーを使いながらもきめ細かい凹凸があるグレイン仕上げを施しシックで落ち着いた色合いのブルーを表現している点がポイント。NATOベルトにも同色のブルーを合わせるなど、なかなかおしゃれなカラー使いである。

そして何といっても独特なクッションケースは横33mmと小振りな作りなのもカーキ パイロット パイオニア メカの魅力。そのためどんなファッションにも合わせやすい。

ラコ|パイロット アーヘン39 ブラウシュトゥンデ】

【39mm以下でチョイス!】 ブルーをあしらった復刻系の軍用航空時計タイプ3選
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

Ref.862103。SS(39mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.Miyota 821A)。6万500円

ドイツブランドの“ラコ”。かつて1940年代当時にドイツ軍の依頼により軍用時計を製造し納入していたサプライヤーのひとつだ。これは当時ドイツ空軍向けに作られていた通称「Bウオッチ」のデザインを再現。インデックスに1から12ではなく秒表示を大きく配したこのタイプは、爆撃機のナビゲーター用だったものだ。

なぜ秒表示が大きいかというと、爆撃拠点の位置を正確に記録するため夜間の偵察の際に、暗い中でも秒単位で正確に経過時間を知る必要があったからである。そんな歴史的なモデルを39mm径の程よいサイズにして、ブルーの文字盤にグレーのNATOベルトを合わせるなど、現代的な雰囲気に仕上がっている。

【アウトライン|セコンドセッティング】

【39mm以下でチョイス!】 ブルーをあしらった復刻系の軍用航空時計タイプ3選
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

Ref.20222-2BL。SS(38mm径)。10気圧防水。自動巻き(日本製Cal.Miyota 9039)。シースルーバック。5万5000円

1940年代にイギリス空軍やアメリカ軍に制式採用された航空時計の名作 “ウィームス・セコンドセッティングウオッチ”から着想を得て再現。経過時間を秒単位まで細かく確認するために考案された双方向に回転する通称ウィームスベゼルを装備、そのベゼルが回転しないようにロックするための大きめのストッパーなども当時のものに忠実に再現している。

軍用時計らしい無骨な作りながら、文字盤にブルーグラデーションを採用し、ヴィンテージ調のブルーベルトを合わせるなどレトロモダンな雰囲気。38mm径と着けやすいサイズ感も大きな魅力だ。

提供元・Watch LIFE NEWS

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