リフレーミングを実践するときの5つのポイント

リフレーミングを正しく活用する際は、いくつかのポイントを押さえておきましょう。ここでは、リフレーミングを実践するときの5つのポイントをご紹介します。

リフレーミングを実践するときの5つのポイント


  • ポイント1.相手への理解と共感を持つ

  • ポイント2.簡単な言葉からリフレーミングを始める

  • ポイント3.得られるもの・得られたものを検討する

  • ポイント4.他の可能性を検討する

  • ポイント5.意識して継続的にトレーニングを行う

これからリフレーミングを身につけたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ポイント1.相手への理解と共感を持つ

リフレーミングを実践するときは、相手の理解と共感を待つことが大切なポイントです。

特定の相手を対象としたリフレーミングでは、相手に伝えたい気持ちと、自分の発言が相手に与える影響を考慮することを意識してみてください。

そのためには、相手の立場に立って物事を考えてみるのが重要。ただポジティブなことを言えば良いというわけではありません。相手を対象としたリフレーミングは、相手を理解しようという姿勢のうえで成り立ちます。

ポイント2.簡単な言葉からリフレーミングを始める

簡単な言葉からリフレーミングを始めるのも、リフレーミングを実践するときの意識したいポイントです。

リフレーミングは物事を新たな視点から捉える技術です。一度実践すればすぐに身につくものではありません。まずは、日常的に使っていたマイナス言葉をプラス言葉に置き換えるところから始めましょう。

いきなり高度なリフレーミングを実践するとうまくいかず、苦手意識を持ってしまったり効果がないと判断してしまったりもします。まずは、技術の基本を身につけ、徐々にリフレーミングのスキルを上達させていくと考えて取り組みましょう。

ポイント3.得られるもの・得られたものを検討する

リフレーミングを実践する際には、得られるもの・得られたものを検討することも大切なポイントです。

例えば、職場内での良好な人間関係の構築があげられます。同僚との関係があまりうまくいっていなかったけれど、リフレーミングを取り入れることで協力し合える関係になれた。

または、納得していない人事異動によりモチベーションが下がっていたけれど、リフレーミングを実践したことで異動先での経験を今後のキャリアに活かしていこうと考えて行動できたなど、得られるものはさまざまです。

自分にとってどんなメリットがあるのかを先に想定したり、実践後に振り返ってみたりすることで、リフレーミングを習慣化することができます。

ポイント4.他の可能性を検討する

リフレーミングを実践する際は、他の可能性も検討してみましょう。

リフレーミングにより得た物の見方は、それが必ずしも正解とは限りません。その考え方に基づき行動を起こしてみて、想定していた結果が得られなかったのであれば、他の可能性にも目を向けましょう。

ひとつの物事に対するリフレーミングは一度きりという決まりはありません。何度もやり直し、捉え直しながら最適なリフレーミングを探っていきましょう。

ポイント5.意識して継続的にトレーニングを行う

リフレーミングを完全に身につけるには、継続的なトレーニングを意識して行うことが大切です。

人には必ず考え方の癖があります。それが一朝一夕では修正できないのと同じように、新しい考え方の癖は、すぐに身につくものではありません。意識して長期的に取り組むことで、徐々に定着していくものです。

常に意識するのは大変なので、日常的な会話からリフレーミングを取り入れていきましょう。それが自然にできるようになったら、業務中にも実践します。少しずつステップアップしながら、継続的に行うことを意識してみてください。