【アークティック・フィールド:文字盤をチェック】

 約100万年前にスウェーデン最北端のキルナ地方に落下したとされるメテオライト(ムオニナルスタ隕石)を文字盤に採用。地球上では再現不可能とされる特有のウィドマンシュテッテン構造がメテオライトの最大の魅力だが、表面をブルーに加工したことで、メテオライト自体の質感が逆に目立たなくなっている点がやや残念なポイントと言えるかもしれない。

【第3回:未上陸ブランドを実機レビュー】メテオライトとチタンを採用した実用時計、ツールウォッチ(TOOL WATCH CO.)
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

 南極開拓の歴史に敬意を捧げ、時分秒針にはハンティングツールからインスパイアされたデザインを採用。メテオライト文字盤の独特の造形も南極の氷河を彷彿とさせる。針とインデックスはルミノバ夜光のため暗所での視認性も良好だ。

【アークティック・フィールド:ケースをチェック】

【第3回:未上陸ブランドを実機レビュー】メテオライトとチタンを採用した実用時計、ツールウォッチ(TOOL WATCH CO.)
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

 探検隊が使用したフィールドウオッチがモチーフのため、ベゼル、ケースともに汚れや小傷が目立ちにくいヘアライン仕上げを採用。ミドルケースと別体で成型された立体感のあるステップベゼルの側面にのみポリッシュ加工が施されており、サイドからの美観が高められている。光の反射を抑えるARコーティングを施したボックス形のサファイアクリスタル風防もデザインのポイントになっており、スポーティななかに、オーセンティックな雰囲気でアクセントを加えている。

【第3回:未上陸ブランドを実機レビュー】メテオライトとチタンを採用した実用時計、ツールウォッチ(TOOL WATCH CO.)
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

 チタンはステンレススチールよりも軽く、低アレルギー性で耐食性に優れている素材だが、加工に手間とコストがかかる素材でもある。コストを抑えるためにケースとベゼルで異なる素材を採用することが多いが、ケース、ブレスレットに加えて、ベゼル、裏ブタにも加工が難しいチタンを採用。フルチタン仕様である点にも、同社のこだわりの強さがうかがえる。

【第3回:未上陸ブランドを実機レビュー】メテオライトとチタンを採用した実用時計、ツールウォッチ(TOOL WATCH CO.)
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

 デイリーユースはもちろん、アウトドアのヘビーデューティーな環境でも安心して使用できる200m防水を確保するため、裏ブタは気密性の高いスクリューバック仕様。表面には、オリジナルの幾何学パターンとともに、ツールウォッチのシグネチャーである白クマのレリーフが刻印され、オリジナリティーを加えている。内部にはセリタの自動巻きムーヴメント、Cal. SW200を搭載。