クッション言葉を使うときの注意点

クッション言葉を使うときは、多用を避けること、言葉選びに気をつけることを意識しましょう。

クッション言葉を使いすぎるとかえって印象が悪くなることもあります。クッション言葉には「相手に断る余地を残すもの」も多く、断られたくないときは、どの言葉を使うのかをよく考えなければなりません。

多用は避ける

クッション言葉を添えることは大切ですが、多用は避けましょう。クッション言葉を何度も入れるとわざとらしく聞こえてしまったり、本題が伝わりづらくなってしまったりすることもあります。

対面や電話などの「後から確認できないやりとり」でクッション言葉を使いすぎると、何が本題なのかわからなくなりやすいです。メールやチャットなどのテキストのやりとりは後から確認できますが、文章が長くなると、それを読む相手の時間を奪ってしまいます。

断られたくないときは、言葉選びに要注意

断られたくないことを依頼するときや、確実に答えてもらいたいことを尋ねるときは、どのクッション言葉を添えるかに気をつけましょう。

「もし可能であれば」「差し支えなければ」のようなクッション言葉には、相手に「断ってもいいんだ」「答えなくてもいいんだ」といった印象を与えてしまいます。

断られたくないとき、確実に答えてもらいたいときは、「恐れ入りますが」「お手数をおかけいたしますが」などのクッション言葉を使いましょう。

クッション言葉を使いこなして、円滑なコミュニケーションを


本記事のまとめ



  • クッション言葉を添えることで、相手の受ける印象がやわらかくなる

  • 社会の変化により、クッション言葉を使う機会は増えた

  • クッション言葉は選び方に気をつけ、多用を避けよう



「お忙しい中恐縮ですが」「せっかくのご厚意ですが」といったクッション言葉を添えることで、相手を思いやる気持ちが伝わります。コンプライアンスの重要性が高まり、社外との協働も増えた現代では、クッション言葉を使う機会が増えました。

ただ、クッション言葉を使いすぎると、かえってわざとらしい印象になってしまいます。多用を避けること、相手に断る余地を残すのかどうかで使う言葉を変えることを意識しましょう。