クッション言葉とは、「恐れ入りますが」「ご期待に添えず申し訳ありませんが」といった前置きのことです。本題を伝える前にクッション言葉を添えることで、相手に与える印象が変わってきます。
本記事ではクッション言葉とは何か、どんなときに使えるのかを解説します。シーン別のクッション言葉一覧や、使うときの注意点も紹介するので、今日から会話に取り入れてみましょう。
- クッション言葉とは何か?
- シーン別、クッション言葉の一覧と使い方
- クッション言葉を使うときの注意点
クッション言葉とは?
クッション言葉とは、本題を伝える前の前置きになる言葉のこと。クッション言葉を添えることで、相手の受ける印象が柔らかくなるため、ビジネス枕詞とも呼ばれます。
クッション言葉が役立つシーン
クッション言葉は本題をそのまま伝えることできつい印象になってしまう、自分の依頼や意見が受け入れられにくくなりそうといったときに役立ちます。具体的には、次のようなシーンでクッション言葉を使います。
- 相手の依頼を断るとき
- 何かを尋ねるとき
- 仕事や作業を依頼するとき
- 相手の意見に反論するとき
断るときのクッション言葉一覧と使い方
仕事や作業を頼まれたとき、リソースやスキルが足りず、断らざるを得ないときもあります。ただ、断ることで今後の関係がならないか不安になるのは当たり前ですし、人の頼みを断るのが苦手で無理をしてしまう人も多いです。
こんなとき、クッション言葉を添えることで、むげに断っているわけではないことを伝えられます。無理をして「できます」と言い、結局できなかったということになれば、信頼が損なわれてしまいます。それよりも、クッション言葉と理由を添えて断った方が、誠実な印象を与えられるでしょう。
相手の依頼を断るときの基本の流れは、「クッション言葉→断る理由(必要に応じて)→クッション言葉」です。
まずは「申し訳ありませんが」「せっかくのご厚意ですが」といったクッション言葉を添えてから、必要に応じて「今はリソース不足で、期日どおりに完遂する自信がなく…」といった理由を伝えます。
最後に、「また機会がございましたら、お声掛けいただけると幸いです」のような、「結びのクッション言葉」で締めくくれるとスマートです。
【最初に伝えるクッション言葉一例】
- 残念ですが
- 申し上げにくいのですが
- せっかくのご厚意ですが
- お声掛けいただけて嬉しいのですが
- ご期待に添えず申し訳ありませんが
【断る理由一例】
- その日は予定が入っており
- 費用面で折り合いがつかず
- 今月はリソースが足りておらず
【結びのクッション言葉一例】
- また機会がございましたら
- またお声掛けいただけると幸いです
- 〇日以降でしたら予定が空いておりますので
- 〇月以降でしたらリソースに余裕がありますので