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「独身の日」イベントで初めての売上非公表
中国政府がコロナ規制を大幅緩和

「独身の日」イベントで初めての売上非公表

11月では、中国EC業界の祭典で国民的イベントの「独身の日」セールが14年目の開催を迎えた。中国人の消費力を示すこのイベントは、かつて驚愕的な取引額を出し続けてきたが、今年はアリババ、JD(京東)のECトップ2社が初めてGMV(取引額)の公表を控えた。

これは政府のIT企業規制に対する配慮だとの見方もあるが、それ以前に個人消費の低迷、そしてEC市場の伸び率が鈍化する中で、EC大手がGMVの成長を追求しなくなったからだと分析されている。

【2022中国10大ニュース】激動のな一年を振り返る
(画像=▲独身の日の全体GMV推移(ライブコマースプラットフォームを除く。 2020と2021年の伸び率は調整後伸び率)(出典:星図),『チャイトピ!』より 引用)

中国政府がコロナ規制を大幅緩和

ゼロコロナ政策を堅持してきた中国だが、11月末から上海や北京などで広がった抗議活動の後、ついに中国政府がコロナ規制を大幅緩和へ。

これにより、無症状あるいは軽症の感染者は、自宅隔離が可能となる。さらに、病院と学校を除くほとんどの公共の場においてPCR検査の陰性結果を提示する義務がなくなっただけでなく、国内移動の規制も緩和された。

これを機に経済活動の再開が期待されたが、実際は急速な政策転換により病院の発熱外来が患者で溢れかえるなど医療システムがひっ迫する事態に発展。経済が回復するのは、まだまだ時間がかかりそうだ。

提供・チャイトピ!

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