時計師のミシェル・パルミジャーニ氏が1996年にスイス・フルリエで創業した独立系ブランド、パルミジャーニ・フルリエが5本からなる“レ・ローズ・カレ”シリーズを発表した。これは2021年に発表した懐中時計シリーズ“ラ・ローズ・カレ”の腕時計版進化形とも言えるモデルで、グランソヌリ搭載キャリバーを採用したコンプリケーションである。

 レ・ローズ・カレシリーズ第1弾となるモデル“ロサ・セレステ”は、創業者ミシェル・パルミジャーニの誕生日である12月2日に発表された。42mmのホワイトゴールド製ケースにローズ・カレ(四角い薔薇)モチーフを手彫りし、ハンターケースバックのカバーと荒く削られたダイアルは、ブルーのグラン・フーエナメルで覆われている。特にローズ・カレモチーフのエングレービングはかなり繊細で、工芸レベルの高さを感じさせる外装に仕上げられている。ベルトにはブルーの手縫いアリゲーターを合わせている。

【新作時計ニュース|パルミジャーニ・フルリエ】“5本だけ”のユニークピースシリーズの第1弾モデルが登場
(画像=■Ref.PFH991-2010002-300181。K18WG(42mm径)。10m防水。手巻き(Cal.PF355)。参考価格60万スイスフラン、『Watch LIFE NEWS』より 引用)

 ムーヴメントはケースの中に吊られており、カテドラルゴングのヒール部分はダブルスクリューでケースと物理的に接続している。ケースバックとミドルケースのデザインを見直し、共鳴ポケットを作り出し、ホワイトゴールドの質量を軽くするなど、音質や響きを重視した設計がなされている。72時間というパワーリザーブも、ミニッツリピーターとしては強力だ。

【新作時計ニュース|パルミジャーニ・フルリエ】“5本だけ”のユニークピースシリーズの第1弾モデルが登場
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

 搭載ムーヴメントは自社製Cal.PF355。ブリッジの形状、ブリッジの輪郭のくり抜き、オープンワークの大きさと範囲など、芸術的な仕上りとなっており、コート・ド・ジュネーブや面取りなどの仕上げも非常にハイレベル。パーツ数は392にも及び、この美しいムーヴメントを視認できるように、シースルーバックになっている。
 独立系ブランドならではの非常に贅を凝らしたモデルで、パルミジャーニ・フルリエの実力を改めて知らしめる力作である。

【問い合わせ先】パルミジャーニ・フルリエ TEL:03-5413-5745

提供元・Watch LIFE NEWS

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