年賀状で使ってはいけない表現・よくある間違い
年賀状には使ってはいけない表現や、間違った書き方があります。これらの表現を把握し、使ってしまわないように気をつけましょう。
書いてはいけない忌み言葉
年賀状をはじめとするお祝いの文書には、書いてはいけない忌み言葉があります。年賀状にはこれらの言葉を使わないようにし、間違って書いてしまっていないか、見直しもしましょう。
- 去
- 滅
- 絶
- 病
- 禍
- 倒
- 破
- 枯
- 衰 など
- 特に気をつけたいのが「去」で、年賀状に「去年は~」ではなく「旧年は~」と書くのは、忌み言葉を書かないようにするためです。「旧年」と書くべき部分に「去年」と書いてしまっていないか、重点的に見直しましょう。
よくある間違った書き方
年賀状によくある間違った書き方には、次のようなものがあります。
句読点を入れる
句読点は文章の切れ目、終わりを意味するものです。縁の切れ目や終わりを連想させるため、年賀状には入れません。
重複表現
たとえば「新年あけましておめでとうございます」という表現がありますが、これは厳密には重複表現です。あけましておめでとうございますは「新しく年が明けておめでとうございます」という意味であり、これに新年をつけると「新しい年」という意味の言葉が2つ入ってしまいます。
「一月一日元旦」も重複表現で、「元旦」は一月一日の朝を意味します。年賀状の末尾に書く日付は「令和5年元旦」「2023年1月1日」のようにしましょう。
年賀状に関するよくある質問
年賀状に関するよくある質問に、Q&A形式で答えていきます。年賀状に関する不安や疑問がある方はここで解決し、早めに準備を進めましょう。
年賀状はいつまでに投函する?
年賀状を元日に届けたいなら、12月25日までに投函するのがおすすめです(参考:2023(令和5)年用年賀はがきなどの発行および販売 │ 日本郵政)。
また、一般的に年賀状は1月7日までに届けば失礼にならないとされています。それまでに届けられないようなら、年賀状ではなく「寒中見舞い」として送るようにしましょう。
年賀状に普通のハガキは使ってもいい?
「旅先や雑貨店で見つけたオシャレなハガキで年賀状を出したい」という人もいるでしょう。このような普通のハガキを年賀状に使っても問題ありません。
このような普通のハガキ(私製ハガキ)を年賀状に使うときは、切手の下に赤く縦書きで「年賀」と、表面に「郵便はがき」または「POST CARD」と書きましょう。
「年賀」の記載がないと、郵便局から年賀状であると認識されず、年内に届いてしまうかもしれません。「郵便はがき」または「POST CARD」の記載がないと手紙扱いとなり、切手代が高くなってしまいます。
コロナ禍だからこその注意点は?
年賀状を書くうえでの、コロナ禍だからこその注意点が2つあります。1つはコロナ禍の「禍」は忌み言葉であり、年賀状に入れてはいけません。
もう1つは、年賀状の内容をなるべくポジティブにすることです。たとえば新型コロナウイルスに感染してしまい、そのことを書くとしても、「おうち時間を楽しめました」「今年こそは家族そろって会いにいけるよう 感染症対策に取り組んで参ります」のような表現が好ましいです。
旧姓の書き方とは?
年賀状で結婚報告をする場合、相手は自分の苗字が変わったことを知らないでしょう。新姓と旧姓の両方を書かなければ、誰からの年賀状かわからないかもしれません。
旧姓を書くときは、新姓で氏名を書いた左側に、(旧姓〇〇)と書きます。普段より1行多く書くことになるので、ハガキのスペースが足りなくならないよう気をつけましょう。