b8ta Japanは12月8日、プレス向けラウンドテーブルにて常設店b8ta(ベータ)の展開で培ってきたノウハウやハードなどを外販する「by b8ta(バイベータ)」の正式ローンチを発表した。2023年度中に30拠点での導入を目指す。

来店客の店内の行動をデータとして見える化
売ることよりも発見や体験を重視した“売らない店”を展開するb8ta Japanが、新たにチャレンジするのがby b8taだ。これは売らない店を導入したいと考えている実店舗の開業や導入、運営を支援するサービスである。
b8taは展示スペースを区切って出品者を募り、来店客に新しい発見と体験の場を提供。出品者にはAIカメラとデモグラフィックカメラ、製品説明担当のb8taテスターによる定量と定性データを提供し、マーケティング活動をサポートするというもの。このビジネスモデルはRaaS(Retail as a Service)と呼ばれている。
2022年はb8ta4店舗で11月末日までの出品企業は279社、出品商品数389、全店舗でのImpression(商品の前を通り過ぎた回数)は1000万超の実績を挙げている。

製品横のディスプレイは情報の閲覧用だけでなく、顧客の体験データとしても活用している。
いずれも個人が特定できる情報は含まれていない、『BCN+R』より引用)

外販するby b8taは八つの項目で構成
b8ta Japanが外販するby b8taは八つの項目で構成されている。大別するとハード面四つとソフト面四つ。特にソフト面は、これまでb8taの運営経験に基づくものだ。

提供プランはBASIC、SPECIAL、ALLで、BASICはソフトウェアとハードウェア、売らないトレーニングの3つからなり、SPECIALはBASICに什器のデザイン・制作支援・店舗レイアウトが加わったもの。ALLは文字どおりすべてだ。このうち、b8taテスターの派遣は派遣事業者の認可が必要なため、提供開始は2023年後半予定という。
「8月8日に売ることを主目的としないトレーニングを発売後、62社から問い合わせがあった。その中で具体的に話が進んでいるのが半分ほど。店の選定から日々のオペレーションまでを一気通貫でやっているため、ノウハウと知見があり、スタッフの育成にも力を入れている」とb8ta Japanの北川卓司代表取締役は語る。
