現在スーパーハビタブル惑星の候補は24個

(画像=ハピタブルゾーン惑星「Kepler-20f」をイメージした画像。 / Credit:NASA / Ames / JPL-Caltech、『ナゾロジー』より引用)
今回の研究チームが既知の4500個の系外惑星の中から調査したところ、スーパーハビタブルの条件を満たす可能性がある候補は24個見つかりました。
これらの候補惑星は、スーパーハビタブル惑星の条件をすべて満たしているわけではありませんが、内1つの惑星では、重要な条件の4つを備えており、生命にとっては地球より好条件の可能性があるといいます。
こうした研究は、今後稼働していくNASAのジェームズ・ウェッブ望遠鏡や欧州宇宙機関のPLATO宇宙望遠鏡などの次世代望遠鏡が観測する候補を選定するために重要な情報となります。
「私たちは自分たちの繁栄した地球こそが最高の惑星と考えているため、スーパーハビタブルの原則を理解してもらうには難しい面がある」と研究チームを率いるワシントン州立大学のディルク・シュルツ=マクチ氏は語っています。
地球でも極限状況で誕生し生存する生命は数多く発見されています。それは生物多様性のために重要なものですが、だからといって、それが生命誕生の条件として最高ということではありません。
宇宙で生命を探すならば、極端な環境で生きられる生物を探すより、地球よりも快適な場所を探すほうが近道になるでしょう。
参考文献
phys
提供元・ナゾロジー
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