久しぶりの一時帰国を終えてブラジルに戻ってきましたが、わずかひと月の不在だったにもかかわらずすごく違和感がありました。

なんというか、路上を歩くときや地下鉄に乗っているとき、以前よりも緊張感が増したような感覚。慣れている場所なのに不慣れな場所のような印象を受けたのです!

治安が良すぎる日本にひと月いただけで、ここまで感覚のずれが生じることってあるのでしょうか。以前ブラジルに住んでいた日本の知人が、数年ぶりに訪れたとき、「自分が住んでいた町なのに、なんか怖い」と言っていたのを思い出しました。

今回は、私自身のおさらいにもなる良い機会なので、ブラジルの治安について書こうと思います。ブラジル旅行を考えている方はぜひご一読ください。

ブラジルの危険度は?

ご存じの通り、ブラジルは治安の悪い国として悪名を馳せていますが、カーニバルや広大な大自然など世界中の人を魅了させる観光スポットがいっぱいあるのも事実。

治安さえもっと良かったら、行ってみたいという方も少なくないと思います。残念ながら、現時点では、旅行者が安全に旅行できる国ではありませんが、用心を怠らなければ、大丈夫。そう悲観的にならなくてもいいのかもしれません。どんな注意を払えばいいのか、知ることが重要です。

まずは統計でブラジルの治安を見てみると、

現地メディアが全国各州の公式統計に基づき出した2022年上半期他殺による死亡者数は、2万126人でした。昨年2021年の同時期に比べ5%の減少ですが、今年になってブラジルでは毎日約111人の人が殺害された計算になります。2018年以降、他殺による死亡は減少傾向にあるとは言え、年間300人を切っている日本(令和3年は256人)とは桁が違います。いくら減っているとはいえ、この数字の高さから犯罪大国であるということは一目瞭然です。

ですが、ブラジル在住者の肌感覚で答えると、普段の生活で殺人という凶悪犯罪が隣り合わせというわけではありません。問題は、強盗、窃盗などの犯罪の多さです。

私が住んでいるサンパウロ市では去年よりも強盗・窃盗ともに増加傾向にあります。サンパウロ公安局によると、2022年1月から8月までの強盗件数は93,246件、窃盗は154,873件。これは2021年の同期間よりもそれぞれ15%、36%増。実際に、今年になって犯罪を目撃したり、身近な人の中に被害にあった人が出てきたりしているので、以前よりも路上を歩くときなど、用心するようにしています。

ブラジルの危険度は?行く前に絶対知っておくべき治安情報と安全対策
(画像=『たびこふれ』より 引用)

ブラジルで観光客が被害に遭ったケース

さて、今年になってブラジルも外国からの観光客が戻って来ているのですが、不幸にも犯罪に巻き込まれてしまった人がいます。ブラジルで行動をとるときの注意点になると思うので、参考までに報告しておきます。

今年9月にツアーで来ていたスロバキア人の女性2人がリオのコパカバーナ海岸で未成年の少年2人に襲われ怪我。被害者の2人は日の出を見るために早朝にビーチへ出かけたところ、少年2人にお金をせがまれました。拒否したところ暴行を受け、顔に怪我を負いました。少年らは被害者の携帯電話を奪い逃走しましたが、直後に逮捕されました。

10月14日、ブラジルに留学中のイタリア人5人がリオのファベーラ(貧民街)に誤って入ってしまい、銃撃される事件が起きました。5人のうち2人が負傷。明け方、カーナビの誘導に沿って車を運転していたつもりが、道を間違えてファベーラに出てしまい、銃撃されました。

外国人観光客の被害ではありませんが、フォス・ド・イグアス市(イグアスの滝)発着の夜行バスが強盗に遭う事件が時々起きています。今年6月の深夜、フォス・ド・イグアスに来ていた観光バスがロンドリナ市への帰路の途中で強盗に遭い、乗客の携帯電話や荷物などが盗まれました。

ブラジルの危険度は?行く前に絶対知っておくべき治安情報と安全対策
(画像=『たびこふれ』より 引用)