はじめに
こんにちは。今回私は、南西フランスに位置するオクシタニー地方(Occitanie)を訪れました。
オクシタニー地方は、フランスの地域再編により、ミディ・ピレネー地方とラングドック地方が合併してできた地域圏です。
ヨーロッパ最大級の城塞都市カルカッソンヌや、ローマ時代の水道橋ポン・デュ・ガールをはじめとする美しく人気の高い観光地が多くあり、「フランスの最も美しい村」に認定されている小さな村々も多くある、非常に魅力的な地域です。
今回は、オクシタニ―地方の魅力をたっぷりと、8つのスポットに分けてお届けします!
1. ニーム
南フランスのガール県の県庁所在地であるニームは「フランスの中のローマ」とも呼ばれ、古代闘技場やメゾン・カレなどローマ遺跡も有名です。2020年の世界遺産登録に向けて申請中のため、世界中から注目されています。
また、デニム発祥の地としても知られ、デニムの語源は"デ・ニーム(ニーム産の)"という言葉から来ているそうです。
アリーナ(円形闘技場)

古代ローマの伝統的なアーチ型天井がある回廊をもつのが、円形闘技場です。その大きさはアルルの円形闘技場とほぼ同じです。

どこに座っても見やすいような形に設計されています。使用していた当時は、階段席は観客の地位により決まっており、異なる身分の人々が合わないように設計されていました。
ニーム博物館

2018年6月にオープンした古代と現代を結ぶ博物館です。円形闘技場のすぐ側にあります。
建物は円形闘技場と対比させて、シンプルでスタイリッシュなデザインで、四角いガラスで造られています。
建物内には、ガーデンやレストラン、ショップもあり、誰でも気軽に利用できます。

博物館の展示品には、紀元前8世紀前のものもあります。現在約5,000点ほど、博物館内に展示されています。タッチパネルや模型を使って、古代ローマ時代のニームについて楽しく学べる近代的な施設になっています。