イギリスコロニアル風な街・ペナン島の「ジョージタウン」、中国とオランダ、ポルトガルが融合する街「マラッカ」。
今回、マレーシアを代表する2つの都市を訪れましたので、それぞれの見どころをご紹介します。
目次
多民族国家を象徴するジョージタウンの街並み
600年以上の歴史をもつマレーシアの古都マラッカ
多民族国家を象徴するジョージタウンの街並み
ペナン島はマレーシア第2の観光都市であり、その中心となるのが「ジョージタウン」。2008年、マラッカとともに世界遺産に登録されました。

代表的なコロニアル建築であるペナン市庁舎。1903年に完成したペナン屈指の傑作建築です。
ペナン島はイギリスがマレーシアに最初に入植した地で、その歴史は1786年に始まります。

ペナン島の人口は約70万人。そのうち過半数を中国系華人が占め、マレー人、インド系と多民族国家のマレーシアを象徴しています。

中国福建の人たちが移り住んだ海上家屋。黄色の丸い看板はその中でも出身地を表しているそうです。

ちょうど旧正月が終わったところで、チャイナタウンには新年の飾りの「ねずみ」がありました。



チャイナタウン周辺はさまざまな文化が融合しており、それを象徴するかのように中国寺院、モスク、ヒンドゥー寺院が並んでいます。


またセントジョージ教会、涅槃仏寺など数多くの寺院が。民族色豊かな宗教建築もジョージタウンの見どころです。
600年以上の歴史をもつマレーシアの古都マラッカ
600年以上の歴史をもつマレーシアの古都マラッカ。その歴史は東西を行き来する貿易船の往来により海のシルクロードとして発展しました。16世紀のポルトガルにはじまり、オランダ、イギリスの数世紀にわたる支配がこの街の歴史です。

マラッカを代表するオランダ広場にあるキリスト教会。赤い壁が特徴となっています。


広場周辺を案内するトライショー(人力車)。ドラえもん、アナと雪の女王、ピカチュウなどなど・・・これはまさに中国らしい?ですね。これに乗っている観光客は見かけませんでしたが。

この銅像が誰なのか、お分かりになりますか?実はこの方、フランシスコ・ザビエルなんです。教科書で見た彼の絵とはずいぶんイメージが違いますね。
よく見ていただければ右手首がありません。彼がかの地で亡くなった証として右手のみローマに送られたとか、石造を作っても神の意思によりカミナリが右手に落ちてしまう、とか諸説あるようですが、本当はどうなんでしょうか。
マラッカの中心「チャイナタウン」

ジョンカー・ストリートと、3大宗教の寺院が立ち並ぶハーモニー・ストリートなど、プラナカン様式と呼ばれる建物が並びます。


イスラム寺院も様式が異なり、なんとなく中華風な感じがします。

遠くに見える海がマラッカ海峡です。以前はもっと海が近かったのですが、埋め立てられて住宅が建てられています。