フランス本土が接する4つの海(北海、イギリス海峡、大西洋、地中海)のうち、ラ・マンシュと呼ばれるイギリス海峡に接する海岸線は、コート・ドパール(オパール海岸)と呼ばれます。その美しい名にふさわしく、広い砂浜と砂丘に、絶景が望める断崖の上の岬が連なる地域で、グレース王妃や前モナコ大公をも魅了したことで知られます。

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城壁に囲まれた中世の町
町を取り囲む城壁1周3km

城壁に囲まれた中世の町

さて、今日ご紹介するのは、そのオパール海岸から10kmほど内陸に位置するモントルイユ・シュル・メールです。内陸部であるにもかかわらず、カンシュ川に面していることから、古くは港町として歴史に名を刻みました。現代では人口2,000人に満たぬ街ですが、歴史的建造物も複数残っており、歴史好き、自然好きには恰好の行き先です。

「フランス人の好きな村」モントルイユの楽しみ方
(画像=<モントルイユの街角 ©Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

高台にあるヴィル・オートと低地のヴィル・バスのうち、観光に値するのは前者です。この高台部分は13世紀と16世紀に築かれた城壁に囲まれています。

町を取り囲む城壁1周3km

私がすすめるモントルイユの味わい方は、1にも散策、2にも散策です。

まず1番に歩いていただきたいのが、高台の町ヴィル・オートを取り巻く城壁約3kmの散歩道!高台を取り巻く城壁とあり、その高さは約40m。歩くだけで、眼下にカンシュ川、谷間の田園、古い僧院と、パノラマが次々に展開していきます。1時間弱で1周できますが、木陰の道にはベンチも置かれていますから、思い思い好きなペースで楽しめます。もちろんお代もかかりません。

「フランス人の好きな村」モントルイユの楽しみ方
(画像=<散策路 ©Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

ただひとつ気を付けたいのは、散策路から外れないこと!手すりなどは一切ないので、小さなお子さん連れの方は特にお気を付けください。大人の方でも強風時や薄暗い時間は、誤って道を踏み外すと大変ですからくれぐれもご注意を!

「フランス人の好きな村」モントルイユの楽しみ方
(画像=<城壁から見渡す夕焼け ©Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)