英国国防省は、ロシア軍が「人道回廊」を狙い、ウクライナの町であるイルピンから避難しようとしていた「複数の民間人」を殺害したと非難しています。
ウクライナのチャプリンカでロシア軍がデモ隊と衝突し、発砲する事態も起きています。ロシア、ウクライナともに前線でのコントロールが効かなくなっているようにも見受けられます。
そして、停戦協議は予想通り平行線に終わりました。
この3回目の停戦協議の直前に、ウクライナ代表団の一人であったデニス・キレフ氏が死亡していたことが明らかになりました。ウクライナの国会議員が、キレフ氏は反逆罪を犯して、ウクライナの情報機関によって処刑されたと主張した数時間後に、ウクライナ政府は彼を英雄として称えています。
キレフ氏が双方のために働いていたかもしれないことを含め、ロシアとウクライナ双方の主張は、スパイ活動の疑惑を暗示しています。
一方、米欧による亡命政権樹立の動きもありますが、ゼレンスキー大統領は7日月曜日の夜、キエフの事務所での姿を動画に投稿しています。
今言えることは、私はここに留まるということだ。私はキエフに留まる。バンコバ通りに。私は隠れてはいない。
けれども、英米の情報機関と軍特殊部隊が、ゼレンスキー大統領の退避準備を完了させたという報道もあります。
亡命政権が電子国家になるのではという予言や。
このタイミングで報じられたことの意味を考える指摘も。
また、どの方向に転んでも、この状況は中長期化しそうです。
ウクライナ情勢は、ますます混とんとしています。
文・アゴラ編集部

文・アゴラ編集部/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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