井手口陽介 写真:Getty Images

 セルティック所属の元日本代表MF井手口陽介(25)はかつてガンバ大阪からリーズ・ユナイテッドへ完全移籍したものの、1度目の海外挑戦は失敗に終わった。そんな井手口陽介はセルティックでも出場機会を得られていないが、英メディア『リーズライブ』が同選手の過去や現在について否定的な見解を示している。

 井手口陽介は2018年1月、ガンバ大阪からリーズ・ユナイテッドへ完全移籍。ただイギリスでの労働許可証取得要件を満たしていなかったため、当時スペイン2部のクルトゥラル・レオネサへレンタル移籍していた。

 ただクルトゥラル・レオネサで出場機会が限られたこともあり、2017/18シーズン終了後にマルセロ・ビエルサ監督の構想外に。2018年8月にドイツ2部SpVggグロイター・フュルトへレンタル移籍したが、レギュラー定着とはならず、2019年8月にガンバ大阪へ復帰していた。

 『リーズライブ』はリーズ・ユナイテッドのフットボールディレクターを務めるビクトル・オルタ氏が、獲得にこぎつけた選手たちの今を紹介。

 井手口陽介について「ガンバ大阪から移籍金50万ポンド(当時約6700万円)を支払って獲得した」と伝えた上で「4年半契約でリーズ・ユナイテッドに加入した井手口陽介は、トップチームで一度も出場することなく、すぐにクルトゥラル・レオネサへレンタル移籍した。その後もマルセロ・ビエルサ監督の構想から外れて、ドイツ2部のSpVggグロイター・フュルトにレンタルされた」

 「ドイツへのレンタル移籍後、彼はガンバ大阪に復帰した。そして昨年12月に現所属クラブであるセルティックへ移籍したが、出場機会は限られている」と言及。2度目の海外挑戦でも成功を収めていないと主張している。

 なお井手口陽介は昨年末にガンバ大阪からセルティックへの完全移籍。度重なる負傷離脱により、今季はここまで公式戦での出場がない。

 また英メディア『フットボール・ファンキャスト』は今月10日、同選手の今後について「彼の負傷離脱を非難することはできない。ただ彼がセルティックでのキャリアを再び軌道に乗せるには“小さな奇跡”が必要だ。現段階で彼のセルティックにおける“日数”は決まっている」

 「元ガンバ大阪所属選手のイデグチにはまだ4年の契約が残っており、運命を逆転させる時間は残されている。ただ現時点では、彼の獲得はポステコグルーとセルティックにとって災難だったように見える」と厳しい見通しを示している。