観光分野でデジタル化するメリット
観光分野でデジタル化を進めることで、たくさんのメリットを得られます。
たとえば、飲食店にタブレット式のメニューを導入することで、さまざまな言語に対応することができます。これまでは英語や中国語、韓国語など言語によって別のメニュー表を用意する必要がありましたが、デジタルならいくつもの言語から簡単に選ぶことができます。さらにメニューの情報も編集できるため、メニュー表をわざわざ作り替える工程も省けます。
日本語に慣れていない方とのコミュニケーションではたびたびミスが起きてしまいます。しかし、タブレット式のメニューがあれば顧客が自分で操作して注文するため、オーダーミスのリスクも軽減できるでしょう。
ほかにも、効果的なプロモーションをかけられるメリットもあります。YouTubeやSNSでホテルや観光地のプロモーションをするのもデジタル化の一つといえるでしょう。
紙のパンプレットは現地や周辺地域に行かないと手に入りませんが、YouTubeやSNSならインターネットがつながれば世界中どこでも閲覧できます。さらにネットを通じて簡単にシェアできるため、魅力的なコンテンツはどんどん口コミで広がっていくでしょう。
顧客管理やアンケートをデジタル化すれば、顧客のニーズを分析するのも簡単です。紙に書いて計算しなくても、細かいデータまですぐに解析してくれます。
観光分野でデジタル化を進めるのは、顧客の利便性を高めるだけでなく、店舗やホテル、観光地にとっても効率的な集客や業務改善の点においても大きなメリットがあるのです。
まとめ
日本は2021年版観光魅力度ランキングで初めて1位を獲得しました。交通インフラの充実やサステイナブル観光の点が高く評価された一方、デジタル化の点は諸外国と比較すると遅れを取っています。
特に観光業におけるDXは、国内の他産業と比較してもまだまだ低い水準です。今後はインバウンド対策として、さらなるデジタル化推進が求められるでしょう。
文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ
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