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日本代表FWオナイウ阿道(26)は、トゥールーズFCでの序列低下が懸念されていた。しかしトゥールーズのフィリップ・モンタニエ監督は、同選手に対して信頼を寄せているようだ。29日、トゥールーズの専門サイト『Les Violets』が伝えている。
オナイウ阿道は昨年7月、横浜F・マリノスからトゥールーズへ完全移籍。昨年10月から年末にかけて不振を極めていたが、昨季はフランス2部リーグ全38試合中27試合に先発出場して10ゴール2アシストをマーク。ポジション争いを繰り広げる中で結果を残し、トゥールーズのリーグアン(フランス1部)昇格に大きく貢献していた。
しかし今季はリーグアン開幕節・ニース戦で出番なしに終わると、その後の3試合でも途中出場。今月14日の第2節・トロワ戦でアシストをマークしたものの、元アルビレックス新潟のブラジル人FWラファエル・ハットン(26)やオランダ人FWタイス・ダリンガ(22)がレギュラーを張る中、控えに甘んじている。
またトゥールーズの前線では、主力選手のFWリース・ヒーリー(27)が今月に膝を負傷して戦線離脱。『Les Violets』は先日、現有戦力に関する特集記事で「オナイウ阿道は明らかにリーグアンでプレーするレベルにはなく、ダリンガの代役として務まらない。トゥールーズは残りの移籍期間でストライカーの獲得に動く必要がある」と主張していた。
ただモンタニエ監督は、アタッカーの緊急獲得に踏み切る可能性について「ザカリア・アブカウは様々な役割をこなせる。オナイウ阿道はセンターフォワードとしてプレーすることを好んでいるが、サイドでもプレー可能だ」
「(ヒーリーの負傷離脱に対して)我々にはまだいくつかの解決策がある。現時点ではオナイウ阿道が(ヒーリーの穴を埋める存在として)より好ましい存在だ」と言及。昨季からの序列低下が顕著なオナイウ阿道に期待を寄せている。
なおオナイウ阿道の去就についてはベルギーメディア『VOETBAL』が今年6月、シント=トロイデンVV(STVV)からの関心を報道。トゥールーズと同選手の契約期間が2024年6月までだと伝えていたが、STVV移籍の噂は立ち消えとなっている。