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明治安田生命J1リーグ・柏レイソルからゴイアスへレンタル移籍中のブラジル人FWペドロ・ハウル(25)が、欧州移籍を拒否する構えを見せた。25日、ブラジルメディア『グローボ』が同選手の言葉を伝えている。
ペドロ・ハウルは柏レイソルで構想外となり、今年1月末にゴイアスへレンタル移籍。今季ここまでブラジル1部で23試合中20試合に先発出場し、12ゴールをマーク。ブラジル1部の得点ランキング2位につけるなど好調を維持しており、ブラジ国内外で注目を浴びている。
ブラジルメディア『Esmeraldino』は先月8日、名古屋グランパスがペドロ・ハウルの獲得にむけて柏レイソルに移籍金250万ドル(約3億4000万円)のオファーを提示したと報道。しかし、選手本人は代理人を通じてゴイアス幹部に今夏残留の意思を伝えたとみられている。
またブラジルメディア『BOLA VIP』は今月23日、ブラジル1部アトレチコ・ミネイロがブラジル代表FWフッキ(36)の不振をうけてペドロ・ハウルに関心を寄せていると報道。リーグアン(フランス1部)オセールやセリエA(イタリア1部)のクレモネーゼも獲得に興味を示しているという。
一方で『グローボ』が今月25日に伝えたところによると、ペドロ・ハウルにはすでに欧州2クラブからオファーが届いたとのこと。
しかし本人は『グローボ』のインタビューで「たくさんオファーが届いたね。まだ(欧州の)移籍ウィンドウは開いているし、多くのことが起こり得る。それにこのフットボールの世界はとてもダイナミックだ」
「だけど、今はゴイアスで自分の時間を続けることに集中している。ゴイアスでの最高の時期を続けたいんだ」と、ゴイアス残留への強い思いを語った。
柏レイソルとゴイアスの取引には「ペドロ・ハウルがゴイアスでプレーしている間に他クラブからオファーが届いた場合、ゴイアスが移籍金の10%を受け取る」という条項が盛り込まれているとのこと。柏レイソルはペドロ・ハウル獲得でボタフォゴFRに移籍金1070万レアル(約2億3000万円)を支払ったため、高額での同選手売却を望んでいるとみられる。