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明治安田生命Jリーグの夏の登録期間(移籍ウインドー)が8月12日に終わり、追加登録期限が9月12日に定められている中、18日に発表された元日本代表FW金崎夢生の名古屋グランパスから大分トリニータへの移籍が、13年ぶりの古巣復帰として話題を呼んでいる。
2007年に大分でJリーグデビューを果たした金崎は、海外移籍(2013-2016)や複数回に渡る代表招集(2009-2017)、鹿島アントラーズ(2015-2018)や名古屋グランパス(2010-2012、2020-2022)ではAFCチャンピオンズリーグ(ACL)も経験。ここ最近は出場機会に恵まれていなかったとはいえ、実績を考えれば十分に「凱旋」と言えるのではないだろうか。
大分は昨2021シーズンJ1で18位に終わり、4チーム降格というレギュレーションにてJ2降格を味わった。今2022シーズンは1年でのJ1復帰を目指しているが、リーグ戦も後半戦に入る現時点で9位。プレーオフ圏内(年間順位3〜6位)にも入っていない。金崎の加入が起爆剤となるのか、今後の動向から目が離せないところだ。
ところで金崎と同様に「元大分」の肩書を持ち日本代表まで上り詰めた選手は多い。ここでは、現在他クラブに所属しながらも、大分でプロデビューを飾り今なおJリーグを代表する選手、かつ過去には代表の招集歴のある4名の選手を紹介していく。
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西川周作(浦和レッズ)
大分の下部組織を経て、2005年にトップチーム昇格を果たした西川周作。言わずと知れた日本を代表するGKの1人であり、もちろん代表での出場経験も多い。
特徴は何といってもそのキックの精度。ゴールキックやパントキックはもちろん、ユース時代にはフリーキックも蹴っていたほどその精度は自他ともに認めるレベルにある。その証拠に、ゴールキックからのアシストも過去に複数回記録している。
金崎と同時期に大分を離れ、サンフレッチェ広島(2010-2013)浦和レッズ(2014-)と渡り歩いているが、いずれも正GKとしてポジションを守っており、その実力は疑う余地がない。特に昨2021シーズンから浦和には、まだ20歳でありながらもU-23代表で正GKを務め勢いもある鈴木彩艶が加入。レベルの高いポジション争いをしながらも、まだまだ若手に明け渡す気は無いようだ。
すでに36歳とベテランの年齢にあるが、今後選手としてだけではなく指導者としても、地元でもある大分への凱旋があるのか注目だ。
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