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結局何がしたいのか分からない
G大阪がピッチ上において何を表現し、何をコンセプトにゴールを奪うのかが不明瞭な点も、由々しき事態であると考える。一貫した攻撃のメカニズムを持ち合わせおらず、ここまで生まれたゴールも論理的な戦術の下「狙うべくして狙ったゴール」が少ない。再現性が皆無であることが何よりの理由だ。
相手の戦術に対してスキを突くことが試合を制する鉄則ではあるが、そもそもゴールに向かうパターンが不明瞭な状態では試合をモノにすることができない。今のG大阪は羅針盤を持たない海賊船である。
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今後の対戦相手が相当厳しい
ここからの再起に期待したいところだが、G大阪(現17位)の2022シーズン残り10試合での巻き返しは相当難しいのではないかと考える。以下がこの後10試合のスケジュールだ。
G大阪2022シーズンJ1第26節以降スケジュール
8月20日:サンフレッチェ広島(A)
8月27日:名古屋グランパス(A)
9月3日:サガン鳥栖(H)
9月10日:FC東京(H)
9月18日:ヴィッセル神戸(A)
10月1日:柏レイソル(H)
10月8日:横浜Fマリノス(A)
10月29日:ジュビロ磐田(H)
11月5日:鹿島アントラーズ(A)
※日程未確定でアビスパ福岡(A)
この後はサンフレッチェ広島(現5位)名古屋グランパス(現10位)のアウェイ戦(A)が待ち構えており、その後も中位以上のクラブとの試合が多く予定されている。残り試合で勝ち点を積み上げることは、かなり困難なミッションになるのではないだろうか。
また、可能な限り同じく残留を目指すクラブから勝ち点を奪いたいが、そのチャンスは9月中旬のヴィッセル神戸(現16位)10月下旬のジュビロ磐田(現18位)の2試合のみに留まり、期待することができない。
いずれにしても壊滅的なチーム状態を冷静に見つめ直し、新戦力との融合によってチームの強化を行う以外に残された道はないG大阪。このままズルズルと時間が進めば、いよいよ真剣に「J2」と向き合わなければならない状況がやってくることになるだろう。
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