参加する車種を問わないのがドラッグレースの魅力のひとつ。モトメガネ編集部が紹介しているバイク専門のドラッグレース・JD-STERではなんと10クラスも用意されている。スーパースポーツはもちろん、ネイキッド、ツアラー、旧車、スクーターなどなんでもOKなのだ!
そこで今回は会場で編集部が気になった車両を紹介していこう。
目次
190km/hに達するスペシャルマシン! H-D 1979 FLH80 SHOVEL-HEAD
ターボ仕様で200馬力超! H-D V-ROD VRSCD
190km/hに達するスペシャルマシン! H-D 1979 FLH80 SHOVEL-HEAD

ショベルヘッドのハーレーダビッドソンということはわかるものの、一体ベースが何なのか皆目見当もつかないマシンでオープントーナメントにエントリーしていた羽佐田直幸さん。



「昔はいたって普通のFLHだったんです。一般のハーレーのようにダッダッダッと110km/hしか出ませんでした。
それが今では終速で190km/hでています。これボアアップはせず1340ccのまま! ここまで速度が出るのはやっぱりヘッドとカム、ピストンのおかげですね。毎回毎回レースに出るたびにちょっとずつタイムが上がっていったので面白いんです。
ただし今はもうタイムが頭打ちになってきているので、新しいことを考えないといけないんですけどね」
気になるこのマシンの外観だが、全てご自身で製作されているとのこと。
唯一無二のFLHだ。
ターボ仕様で200馬力超! H-D V-ROD VRSCD

先ほどの羽佐田さんの隣にパドックを設けていた谷内健一郎さん。V-ROD VRSCDでオープントーナメントにエントリーしていた。よく見るとターボが装着されているのだ。

「ハーレーからV-ROD VRSCDが販売されていて、それじゃそのマシンでドラッグレースに出てみようかと購入したのがきっかけです。しかもちょうどターボもあるな、と。
ちゃんと測ったことはないんですがパワーは200馬力は超えています。このターボを装着してフルブーストかけて250馬力ぐらいだそうです。メーカーの方は、ケースが持たないからそれ以上はパワーをあげない方がいいとアドバイスしてくれました。
スイングアームはロンスイに変えて、フロントはビューエルのものを移植しています。
ホイールも17インチに変更しています。
ピストンやコンロッドも変更ずみ。エンジンがより回るようコンプレッションは下げています。
それとクランクケース自体も強化しています。
過去にエンジンを壊した教訓ですね(笑)。シリンダー割ってコンロッドダメにしちゃったことがあるんです。
ここのコースでは9秒65とかなので、もう少しタイムが出るようにしたいですね!」
お話を聞くまでもまさかここまでエンジンに手を加えているとは思ってもいませんでした。この中に反して外装は一見目立たない白、というのが逆にいい!