インドネシアの東ヌサ・トゥンガラ州ロテ・ンダオ県の近海にて、オバケのような顔をした奇形ザメが捕獲されました。

発見した地元漁師のアブドゥラ・ヌレンさん(48)は「網に引っかかった母ザメのお腹から出てきた」と話しています。

目次

  1. 温暖化が原因で「奇形ザメ」が増加中?

温暖化が原因で「奇形ザメ」が増加中?

ヌレンさんによると、母ザメの胎内からは3匹の子どもが出てきて、2匹は正常、あとの1匹が奇妙な姿をしていました。

2つの丸い大きな目と口の位置から人面にも見えます。

しかし、画像を見たフロリダ大学の海洋生態学者、ギャビン・ネイラー氏は「目に見える2つの部位は、発生異常を起こした鼻の名残と見られ、別角度の画像を見てみると、側頭部にちゃんと目が確認されました。

サメの奇形は、先天的な遺伝子異常が原因でしょう」と説明します。

お化けのような「人面ザメ」がインドネシア沖で捕獲される、地元漁師も困惑
(画像=人面ザメ / Credit: dailymail、『ナゾロジー』より 引用)

実は昨年10月にも、同じインドネシア沖で、1つ目(単眼症)の奇形ザメが見つかっていました。

専門家によると、こうした海洋生物の奇形は、海水温の上昇が要因の一つとなっているとのことです。

地球の海は、大気中の温室効果ガスを吸収する働きをしており、その傾向は年々加速しています。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は「今世紀末までに、海水温が1.4〜5.8°Cの間で上昇する可能性がある」と予測。

これを受け、専門家らは「奇形症の海洋生物は今後さらに増加するかもしれない」と懸念していました。

人面ザメの発見は、まさにその矢先のことです。

お化けのような「人面ザメ」がインドネシア沖で捕獲される、地元漁師も困惑
(画像=海水の温暖化が原因か / Credit: dailymail、『ナゾロジー』より 引用)

人面ザメは現在、発見者のヌレンさんが自宅に持ち帰り、お守りとして保存されています。

自宅にはサメを一目見ようと近隣住民が押し寄せており、ヌレンさんは一躍、時の人となっています。

買い取りを希望する声も多い中、ヌレンさんは「サメが私たち家族に幸運をもたらしてくれる気がする」と考え、すべてお断りしているそうです。

【編集注 2020.03.04 15:40】
記事内容に一部誤りがあったため、修正して再送しております。

参考文献
The real-life baby shark! Mutant fish is born with ‘a human face’

提供元・ナゾロジー

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