目次
ABC分析の手順
 ・必要なデータを抽出
 ・全メニューを売上が高い順に並べ替える
 ・上位から順に累計額・累計構成比を入力する
 ・A・B・Cランクに分類する
 ・Excelでパレート図を作成し分析
ABC分析を行う3つのメリット
 ・重点的に取り組む課題が明確になる
 ・定期的に施策効果を可視化できる
 ・使用方法を覚えればさまざまな項目で活用できる

ABC分析の手順

ABC分析は次の5つのステップで行います。飲食店を例にメニューを見直し、利益率を上げるために活用する手順を解説します。

  • 必要データを抽出する

  • 全製品の売上が高い順に並べ替える

  • 上位から順に累計額・累計構成比を入力

  • A・B・Cランクに分類する

  • Excelでパレート図を作成し分析


必要なデータを抽出

まずは、メニューにある商品の単価と販売数、売上高のデータを調べて現在の販売数を確認します。

レジに集計機能がついていることが多いので活用しましょう。これらのデータは、Excelなど表計算ソフトに入力することしていくことをおすすめします。後で登場する「パレート図」をスムーズに制作できるためです。

全メニューを売上が高い順に並べ替える

売上高が高い順にメニューを並べ替えます。ExcelやGoogleスプレッドシートを使って、表でまとめるとわかりやすいです。

上位から順に累計額・累計構成比を入力する

売上高が高い順に並び替えたら、累計額と累計構成比を計算しましょう。

累計額の計算の仕方については、1位の売上商品はそのまま売上高を売上累計とします。2位の商品の売上累計は、1位の商品と2位の商品の売上高を足した数字です。3位の売上累計は1・2・3位の商品全てを足すというように4位以降も同様に計算していきます。

累計構成比は、売上累計÷売上合計で求められます。数値が大きくなるほど、影響度が低くなります。

A・B・Cランクに分類する

すべてのメニューをA・B・Cランクに分類していきます。

一般的には、Aランクは売上累計構成比が70%未満のメニュー、つまり売上全体の70%を占めている人気メニューです。

Bランクは売上累計構成比が70〜90%まで、Cランクはそれ以外というように分けられます。Bランクのメニューは、AランクにもCランクにもなりうるため、Aランクに近い売上高があるメニューや利益率を参考に、販売を強化するものを検討しましょう。

Cランクのメニューは売れていないため、メニューを見直すことで今後の売上向上が期待できます。すぐにメニュー改善に取り組みましょう。

Excelでパレート図を作成し分析

一般的なABC分析は、ABCランクに分類するところまでですが、パレート図を作成することで一目で結果がわかりやすくなります。

パレート図とは、棒グラフと折れ線グラフを一緒に表示したものです。棒グラフでは、売上高の降順でデータを並べ、ランク別に色分けします。

パレート図は、Excelなどの表計算ソフトを使用すれば誰でも簡単に作れます。

Excelを使用する場合は、グラフ作成のテンプレートにある「パレート図」を使えば、スムーズに制作が進みます。

また、数値だけ見ると売上高が高いから売れているように見えても、コストがかかっているので実はあまり利益が出ていない商品だったということも判明する場合もあります。同じように粗利も分析するとより効果的に利益を追求できます。

ABC分析を行う3つのメリット

ABC分析を行う次の3つのメリットについて解説します。

  • 重点的に取り組む課題が明確になる
  • 定期的に政策効果を可視化できる
  • 使用方法を覚えれば、様々なシーンで活用できる

重点的に取り組む課題が明確になる

ABC分析で、商品・サービスをランクづけることで優先順位がわかるようになります。各ランクは以下のように捉えられます。

Aランクに値する商品は比較的少なくなりますが、占める割合は大きく影響度も高いです。課題解決を行うのであれば、最優先で取り組む必要がある項目になります。

Bランクは、Aランクほど優先度は高くありませんが、影響力があります。Aランクを改善した後に、必ず着手するべき項目です。

Cランクは全体にはあまり影響しない商品なので、すぐに改善する必要はありません。

このように、一目でどの商品・課題から取り組むべきか明確になるので行動を起こしやすくなります。

定期的に施策効果を可視化できる

パレート図を制作することで、商品の影響力や優先順位が一瞬でわかるようになります。

したがって、定期的に同じ項目を分析し結果を比較することで、打ち出した施策にどれだけ効果があったかも可視化できるようになるのです。

継続していくことでさまざまな動向や重要商品を判断できるようになり、安定した経営につながることが期待できます。

使用方法を覚えればさまざまな項目で活用できる

ABC分析のやり方を覚えれば、さまざまなデータ項目で同じように分析できるようになります。

現象、時間、場所、特徴、材料など多くの項目を分析することで、「どんな特徴を持つ商品が、どの時間帯に、どこで売れているのか」がわかるようになるはずです。

上位の20%の原因を解決することで、問題全体の80%が解決すると言われています。仕事のさまざまなシーンで、すべての課題に取り組むのではなく、まずは重要な20%にだけ着目すればよいと考えると業務効率化にもつながるのではないでしょうか。