1990年、NASAのスペースシャトルから撮影された映像には、雲から上空に放出される青いロケット噴射のような現象が映っていました。

後に「ブルージェット」と呼ばれるようになったこの現象の原理は、未だ完全には理解されていません。

ところが、デンマーク工科大学国立宇宙研究所に所属するトリステン・ノイバート氏ら研究チームは、1月20日で付けの科学誌『Nature』にて、新しくブルージェットの発生源についての見解を発表しました。

目次
国際宇宙ステーションから「ブルージェット」を分析する
ブルージェットは青い閃光「ブルーバン」によって発生していた

国際宇宙ステーションから「ブルージェット」を分析する

宇宙へ放つ「逆さまの雷ブルージェット」の発生源を突き止める 国際宇宙ステーションから分析
(画像=国際宇宙ステーションでブルージェットを観測する / Credit: DTU Space, Mount Visual / Daniel Schmelling、『ナゾロジー』より引用)

ブルージェットを含む超高層電放電は、高度20~100kmで起こる気象現象であるため、地球上からの観測は困難です。

そのため研究チームは、上空400kmにある国際宇宙ステーションに光学カメラ、光度計、エックス線およびガンマ線検出器を設置し、上層大気に生じる気象現象を観測するようにしました。

そして2019年2月26日、太平洋のナウル島付近にて、雷雲頂上から伸びるブルージェットを観測。

ブルージェットは上の映像にあるように、青い閃光が一瞬広がったあと、上に向かって発生しています。

発生後は0.4秒続いており、高度50~55kmに到達したとのこと。

また同時に「エルヴス」と呼ばれるリング状に広がる光と紫外線も記録されました。このエルヴスの発生は、放電で起こる電磁パルスが原因だと考えられています。