6月16日付の日本経済新聞の報道によると、グルメサイト「食べログ」のアルゴリズム変更で評価点が下がり売上が減少したとして、運営元のカカクコムに飲食チェーン店「韓流村」が損害賠償などを求めた訴訟で、東京地裁は韓流村側の請求を認め、カカクコムに対し賠償金約3,840万円の支払いを命じたことがわかりました。

目次

  1. 訴訟の経緯
    1. 異例のアルゴリズム開示
    2. 裁判所は店側の請求を認め、賠償命令

訴訟の経緯

2019年5月、「韓流村(はんりゅうむら)」が運営する焼き肉チェーン店全21店舗のうち19店舗で食べログの評価点が下がりました。平均点も3.24点から3.09点に落ち、その影響から食べログ経由での来客数が月5,000人以上落ち込んだといいます。

店側は、チェーン店の評価が一律で下がるように食べログがアルゴリズムを不当に変更したとし、独占禁止法が禁じる「優越的地位の乱用」(企業が強い立場を利用して取引相手に不利益を与える行為)に当たると主張、約6億4,000万円の賠償などを求めて2020年5月、東京地裁に提訴しました。

異例のアルゴリズム開示

それに対し食べログは、アルゴリズムの変更は認めたものの、店に点数を付ける行為はそもそも独禁法が規制の対象とする「取引」には当たらないと反論し、その内容の詳細は答えませんでした。

しかし公取委が「点数を付ける行為は取引に関連している」と原告側に沿った見解を示したことを受け、食べログ側は2021年12月、アルゴリズムの概要などを原告のみに開示しました。第三者の閲覧については「営業秘密に当たる」として制限を地裁に申し立て、認められたためです。

裁判所は店側の請求を認め、賠償命令

そして6月16日、冒頭で述べたとおり東京地裁は韓流村側の請求を認め、カカクコムに対し賠償金約3,840万円の支払いを命じました。

口コミラボ運営のmovが2022年3月、1,240名を対象に行った調査では、口コミサイトの利用経験をたずねたところ食べログが94.0%となり、71.4%で2位のぐるなびを大きく離し1位を獲得しています。食べログの評価点が客足に与える影響は大きく、アルゴリズムの変更について司法がどう判断するかが注目されていました。

今回の裁判では、食べログをはじめとしたグルメサイトは飲食店の来店客数・売上に大きな影響を与えることが改めて示された一方で、評価点の基準が不透明であることなど問題も浮き彫りとなりました。訴訟の結果を契機として、ブラックボックス化していたグルメサイトの評価の透明性・公平性が問われることになりそうです。

提供元・口コミラボ

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