観光庁は、令和4年(2022年)4月の延べ宿泊者数を公表しました。
4月の延べ宿泊者数(全体)は、3,380万人泊、前年同月比50.6%増でした。日本人の延べ宿泊者数でみると、新型コロナウイルス感染拡大以前の2019年比85%、全体でも6割程以上の水準にまで回復してきています。
客室稼働率は43.2%でした。ビジネスホテルの稼働率は50%を上回っており、ビジネス需要を中心に戻りつつあることが分かります。
4月の延べ宿泊者数は3,380万人泊
2022年4月の延べ宿泊者数は3,380万人泊で、前年同月比50.6%増でした。緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が解除されて時間が経過したこともあり、大幅に増加したと考えられます。
日本人延べ宿泊者数は3,329万人泊、前年同月比49.8%増で、新型コロナウイルス禍以前の2019年比では15.6%減となりました。今年に入り、順調に回復している様子がうかがえます。
外国人延べ宿泊者数は51万人泊で、前年同月比126.1%増でした。入国制限が緩和され、入国人数が増加したこともあり、ほぼ2倍の水準となっています。
6月からは外国人観光客の受け入れがついに解禁されたため、さらなる増加が見込まれます。

客室稼働率は43.2%で、前年同月差11.5%増加でした。最も稼働率が高かったのはビジネスホテルで54.2%でした。
リゾートホテルは宿泊施設の種類別で最も稼働率が改善しました。前年同月差15.6%稼働率が改善し、38.0%となりました。
旅館にも徐々に回復の動きがみられ、前年同月差10.6%で稼働率は28.4%となりました。新型コロナウイルス感染拡大以前の2019年と比較すると、旅館は最も減少率が低く、2019年同月差11.3%減となっています。
なお、宿泊旅行統計調査3月分の第2次速報も発表されました。
国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数では、アメリカが最も多く、7.2万人でした。次いで、中国、フィリピンと続いています。
中国が2位に回復したものの、1位のアメリカとは4.2万人ほどの差があり、大変多くなっています。
また客室稼働率で、最も高かったのは3月に引き続き山口県の58.8%でした。なお、大分県ではシティホテルの稼働率が81.2%と上昇しています。
<参照>
観光庁:宿泊旅行統計調査
文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ
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