目次
【南アジア】インドやカンボジアで入国規制緩和
・インド 第3波収束後、入国規制は緩和
・カンボジア 入国規制緩和で外国人渡航者倍増
【北・南米】米で感染が再拡大、カナダは国境措置延長
・アメリカ コロナワクチンの5歳未満接種開始へ
・カナダ 少なくとも6月30日まで国境措置を延長
・ペルー 新型コロナウイルス緊急事態宣言を29回目の延長
・メキシコ 「コロナはエンデミックへ移行」警戒信号発表せず
・チリ 特別移動許可証利用にワクチン4回目接種を義務付け
・ブラジル コロナ緊急事態宣言解除
・パラグアイ 衛生緊急事態宣言解除
・コロンビア ワクチン未接種でも陰性証明で入国可能に
【南アジア】インドやカンボジアで入国規制緩和
南アジアでは、インドやカンボジアで入国規制が緩和されています。
インド 第3波収束後、入国規制は緩和
インドでは、2021年12月から2022年2月にかけて到来した、オミクロン変異株を中心とした感染第3波が収束して以降、入国規制は大幅に緩和されています。
インドへ入国する渡航者は、出発72時間以内に実施したPCR検査の陰性証明書を、事前にオンライン申告することが必要です。
カンボジア 入国規制緩和で外国人渡航者倍増
2022年3月のカンボジアの観光統計レポートによれば、同国を2022年第1四半期(1~3月)に訪れた外国人渡航者の数は、前年同期比2.3倍となる15万9,546人にのぼりました。
政府による新型コロナウイルス対策の入国規制の緩和や、国内の感染状況改善が要因で、国内に滞在する外国人やカンボジア国民による国内旅行者も増加傾向にあります。
【北・南米】米で感染が再拡大、カナダは国境措置延長
北・南米地域では、アメリカで感染が再拡大しており、カナダは少なくとも6月末まで国境措置を延長しています。
アメリカ コロナワクチンの5歳未満接種開始へ
米国の新型コロナウイルス新規感染者数は、3月下旬に3万人まで減少して以降、5月に入ってから1日平均9万7,000人近くにも上り、感染が拡大傾向にあります。
GM(ゼネラル・モーターズ)、フォード・モーター、ステランティスの自動車大手3社は5月15日、感染が拡大しているミシガン州南東部で、従業員のマスク着用義務を再開すると発表しました。
CDC(米疾病対策センター)は5月18日、米国内で再び感染者数が増加していることを受けて、50歳未満もワクチンの4回目接種の対象にすることを検討していると表明しました。
また米ホワイトハウスは6月2日、5歳未満へのコロナワクチン接種が数週間で承認されれば、早ければ6月21日にも接種を開始できるとの見方を示しました。
なおNSC(米国家安全保障会議)の報道官は5月12日、現時点で新型コロナウイルスワクチンを北朝鮮と共有する計画はないとの認識を示しました。
カナダ 少なくとも6月30日まで国境措置を延長
カナダの保健省と公衆衛生庁は5月31日、同国への渡航者に対する現行の国境措置について、少なくとも2022年6月30日まで延長すると発表しました。
同国では旅行需要は急拡大しているものの、国境措置は継続しており、外国人渡航者はこれまで通り、入国時にワクチン接種完了済みであることを証明する必要があります。
ペルー 新型コロナウイルス緊急事態宣言を29回目の延長
ペルー首相府(PCM)は5月26日、月末に期限を迎える新型コロナウイルスの緊急事態宣言について、6月30日まで延長する大統領令を公布しました。
直近の感染者数の微増を受けたものですが、同国ではワクチン接種率が上昇し、マスク着用の任意化も進んでいます。
メキシコ 「コロナはエンデミックへ移行」警戒信号発表せず
メキシコ連邦保健省は4月26日、新型コロナウイルスについて、パンデミックではなくエンデミックに移行したとして、5月2日以降の各州の感染警戒信号については発表しませんでした。
数週間内の病床利用率の低さや、高いワクチン接種率の高さ(成人人口の90%)、新規死者数の少なさなどを受けたものだとしています。
また同国ではこれまで14歳以上がワクチン接種対象となっていましたが、5月からは12歳以上の子供へのワクチン接種が開始されます。
チリ 特別移動許可証利用にワクチン4回目接種を義務付け
チリの保健省は5月10日、新型コロナウイルスワクチン接種者に発行される特別移動許可証について、6月1日から追加接種の2回目(通算4回目)の接種を義務付けると発表しました。
対象は18歳以上で、すでに同許可証を得ている人も、追加接種(3回目)後6か月が経過した場合は、同許可証が無効化されることになりました。
感染者数が再度増加していることや、4回目接種のペースが落ちていることなどを受けて、保健省は接種ペースを再び加速させたい狙いがあります。
ブラジル コロナ緊急事態宣言解除
ブラジルの保健相は4月22日、新型コロナウィルス感染症対策として実施されていた国家重要公衆衛生緊急事態宣言(ESPIN)の解除を決定したことを発表しました。
感染率や死亡率などが改善したことや、国民のワクチン接種率が高水準に達したことなどが理由で、5月22日から施行される予定です。
パラグアイ 衛生緊急事態宣言解除
パラグアイ政府は4月18日、国家衛生緊急事態宣言を解除しました。
国内の感染者数が減少傾向にあることを受けたもので、マスク着用義務も撤廃しました。
さらに4月19日以降の入国制限措置も緩和され、新型コロナウイルスワクチン接種証明の提示のみで入国が可能となっています。
コロンビア ワクチン未接種でも陰性証明で入国可能に
コロンビアの保健省は4月29日、水際措置の緩和を発表しました。
同国ではこれまで、一度も新型コロナウイルスワクチンを接種していない非居住者は入国が認められていませんでした。
しかし5月1日以降は、ワクチンを未接種でも、PCR検査などの陰性証明があればコロンビアに入国できるようになりました。