クレジットカードを選ぶ上で多くの人が重視するのがポイント還元率だろう。ここでは、高還元率のカードをランキング方式で3つチョイスした。これを参考に、自分の使い方において最もポイントが貯まるカードを探してほしい。
特約店でのポイントアップに注目
クレジットカードのショッピング利用で貯まるポイントは、利用額の0.5%~1%相当に設定されていることが多い。
1%であれば高還元率といっていいが、同じ1%でも、カード特約店でのポイント倍付け適用などにより、他のカードと比べてポイント面でのメリットがより高いものもある。つまり、よく利用する店舗で倍付けされるカードがあれば、それを選んだほうがお得ということだ。
ここでは、基本のポイント還元率が高いカードを中心に、特約店でのポイント倍付け、コード決済と連携させてのポイント多重取りの利便性などを考慮してランキングを決定。ポイント獲得だけに焦点を絞るため、年会費無料カードのみのチョイスとした。
なお、ポイント倍付けに関しては、適用条件をクリアするのが比較的難しいもの、特定商品に限られるものなどについては、ランキング選定において考慮しないものとする。
ランキングと還元率、カード付帯保険を先にまとめて紹介しよう。
順位 | カード名 | 還元率 | 付帯保険 |
---|---|---|---|
1位 | JCB カードW | 1.0%~5.5% | 海外旅行傷害保険、 ショッピングガード保険など |
2位 | dカード | 1.0%~4% | dカードケータイ補償、 お買い物あんしん保険、 カードの紛失・盗難の補償、 海外・国内旅行保険(29歳以下の方のみ) など |
3位 | 三井住友カード(NL) | 0.5%~5.0% | 海外旅行傷害保険など |
使い方次第で超・超還元率も可能
では、ランキングの1位から順に各カードのポイント面での特徴を紹介しよう。
1位 JCB カード W――スターバックスで圧倒的にお得
「JCB カードW」の申し込み対象は18歳以上39歳以下となっている。ただし、39歳までの入会で40歳以降も継続して年会費無料のままカードを持つことができる。
JCBの自社発行カードのポイント還元率は基本0.1%だが、「JCB カード W」は常時2倍の1%還元となる。さらに、特約店「JCBオリジナルシリーズパートナー」の該当店舗で利用するとポイント最大11倍、5.5%還元となる。
5.5%還元対象となるのはスターバックスカードへのオンライン入金・オートチャージ。そのほか、セブン-イレブン、Amazon、OWNDAYSなどで2%還元、洋服の青山、AOKIなどで3%還元、一休.comで2.5%還元、ウエルシア、ビックカメラ、ドミノ・ピザ、出光SS・シェルSSなどで1.5%還元となる。
対象となる特約店をよく利用する人、特にスターバックスをよく利用するなら、最優先で検討すべき1枚といえるだろう。
2位 dカード――幅広くポイント多重取りを狙うなら
「dカード」のポイント還元率は基本1%。
dカード特約店では特約店ポイントが加算され、例えばJALやドコモオンラインショップでは合計2%還元、ENEOSやタカシマヤ、丸善ジュンク堂書店などでは合計1.5%還元、オリックスレンタカーやスターバックスカード、ドトールバリューカードでは4%還元、マツモトキヨシ、ビッグエコーでは3%還元となる。
カードには、「dポイントカード」としての機能もあり、「dポイントクラブ加盟店」ではクレジット利用分の獲得ポイント1%分に加えて、カード提示ポイントを獲得できる。カード提示ポイントは店舗ごとに設定されている。
また、コード決済「d払い」の支払い方法を「dカード」に設定すると、「d払い」利用ポイントと合わせて合計1.5%還元になるポイント多重取りが可能だ。「dポイントクラブ加盟店」であれば、「dポイントカード」の提示ポイントも加わって3重取りとなる。
3位 三井住友カード(NL)――コンビニ・マクドナルドで超高還元率
「三井住友カード(NL)」のポイント還元率は基本0.5%と高くはない。しかし、コンビニ大手2社(セブン-イレブン、ローソン)とマクドナルドでは2.5%還元となり、さらにタッチ決済で支払うと2.5%が加算。合計で5%還元となる。これは超高還元率といっていいだろう。
さらに、三井住友カード発行のクレジットカードを家族が持っている場合、「家族ポイント」サービスに登録することで、コンビニ大手2社とマクドナルド利用時に最大5%分のポイントが加算される。
加算率は家族1人登録で1%分加算となり、最大5%までだ。「三井住友カード(NL)」を持つ会員が三井住友カードを持つ家族5人を登録した上で、それらの店舗においてタッチ決済で支払うと合計10%の超・超高還元率となる。
そのほか、対象店舗から最大3つまで登録すると通常ポイントに0.5%分が加算されて合計1%還元になる仕組みや、学生を対象としたポイントアップの仕組みも提供される。
コンビニやマクドナルドをよく利用するなら、ぜひ検討すべきカードといっていいだろう。
カード選び・申込時の注意事項
各カードでそれぞれポイントを多く獲得できる店舗などが異なるので、自分が普段どこで買い物などをしているかを考慮してカードを選ぶといいだろう。
ここで紹介した3枚はいずれも年会費無料なので、TPOで使い分ける前提ですべてを取得してもよさそうだ。ただし、短期間のうちに一度に申し込むのは「多重申し込み」といわれ、審査でマイナスに働く。それぞれ半年以上の間を空けて申し込むようにしたい。
文・モリソウイチロウ(ライター)
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカード分野では専門サイトでの執筆経験もあり。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。
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