近くなったら超新星のときヤバいのでは?

オリオン座ベテルギウスの”距離とサイズ”が間違っていた!? 星のサイズは実はまだ定まっていないものが多数、超新星爆発への影響はいかに?
(画像=超巨星ベテルギウスのイメージ。 / Credit:ESO/L. Calçada、『ナゾロジー』より引用)

さんざん超新星の危機が叫ばれた星なので、思ってたより地球に近かったと言われると誰もが気になるのが、ベテルギウスが超新星爆発を起こしたときの地球への影響でしょう。

しかし、研究者はこの点については何も心配はないといいます。

確かにこれまでの推定より地球に近いという結果になりましたが、520光年は依然としてはるか彼方の遠い距離です。

超新星による放射の影響が地球まで及ぶことはないでしょう。

なにより、今回の研究では、ベテルギウスの寿命はまだ10万年以上残っている可能性が高いということが示されました。

ベテルギウスの急激な減光の理由は塵に覆われたことや、脈動が原因の可能性が高く、現状では間近に迫った超新星の恐れはないということは、他の研究からも示されています。

むしろ、西暦10万年に間近で超新星が観測できるかもしれない、と研究者は期待を寄せているようです。なんと気の早い。

超新星については謎な部分が多く、天文学者としては届きそうもない有害な放射の心配をするよりは、どれだけ近くで超新星を詳細に観測できるかというほうに興味の対象があるようです。


参考文献

ANU


提供元・ナゾロジー

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